TVH×Zabbix、IP放送監視で業界革新!
【ディンコの一言】
放送のIP化が加速する中、監視システムの重要性は増すばかり。今回の実証実験は、テレビ業界全体の運用効率化と安定性向上に繋がる画期的な一歩と言えるだろう。Zabbixの活用は、コストと柔軟性の両面で大きなメリットをもたらすはずだ。
テレビ北海道(TVh)と統合監視ソフトウェア「Zabbix」を開発するZabbix社が、Media over IP(MoIP)環境での統合監視実証実験を開始しました。これは放送業界初となる試みで、従来の専用システムに代わり、汎用性の高いソフトウェアでの監視実現を目指します。
放送業界では、4K/8K放送の普及に伴い、映像伝送のIP化が進んでいます。しかし、IP化された放送システムは複雑で、安定運用には高度な監視が不可欠です。これまで監視システムは高額な専用機器に頼るのが一般的でしたが、今回の実証実験ではオープンソースソフトウェアであるZabbixを用いることで、導入・運用コストの削減と柔軟なカスタマイズを可能にする狙いがあります。
海外ではIPベースの放送設備導入が進んでおり、監視ソリューションの多様化が見られます。例えば、欧州ではSMPTE ST 2110などのIP規格に準拠したシステムが増加しており、Zabbixのような汎用監視ツールを活用する動きも一部で出てきています。今回のTVhの取り組みは、日本における放送IP化の運用面での課題解決に大きく貢献する可能性を秘めており、今後の業界標準となるか注目されます。将来的には、AIを活用した異常検知や予兆保全なども視野に入ってくるかもしれません。
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