Samsung Ads、自社テレビで業界初のインタラクティブ広告フォーマットを開始
Samsung Ads Launches New Interactive Ad Format
こんな記事を見つけました。「TV Tech」の記事で・・
Samsungグループの広告部門であるSamsung Adsが、スマートテレビ向けのインタラクティブ広告フォーマット「Creative Canvas」を発表。これはテレビメーカーとして初めて、自社開発したインタラクティブ広告ソリューションだそうです。
動画素材にロゴやCTA(行動喚起)を加えるだけで、簡単にQRコード付きの双方向広告を作れるのが特徴。現在はアメリカとカナダで提供がスタートしていて、将来的にはSMSやEメール送信、店舗検索機能なども搭載する計画があるそうです。
【ディンコの一言】
今回のSamsungの新しい取り組みは、テレビ広告がいよいよ視聴者参加型へ進化していく象徴的な動きだと思います。テレビメーカーが自らインタラクティブ広告を実装するのは業界初で、これまで難しかった視聴者の直接的な反応、たとえばクリックや購入といったアクションをしっかり計測できるようになったのは、大きな意義があります。
アメリカではすでにRokuやAmazonが、リモコンひとつで商品購入までできるCTV広告を展開していますし、BrightLineのように、複数のストリーミングサービスをまたいでクイズ回答や購入ボタン付きの広告を提供している企業も出てきています。イギリスでもAmazonが同様の広告展開を予定しているようですね。
さらに、アジア太平洋地域ではこの分野の成長率が世界でもトップクラスとされています。
日本国内でも、コネクテッドTV(CTV)の普及率は約3割、動画配信サービスの利用もすでに世帯の半数を超えてきており、インタラクティブ広告が根付く土壌はだいぶ整ってきたと感じます。
ただ一方で、プライバシー保護への配慮もとても大事になってきます。改正個人情報保護法に基づき、データの透明な利用と利用者の同意が必須になりますし、通信の秘密(電気通信事業法)や景品表示法のルールもきちんと守ることが前提です。
若い世代のテレビ離れが進む中、こうした双方向性のあるCTV広告は、テレビとネットをつなぐ大事な橋渡し役になりそうです。中長期的には、海外企業の技術導入や放送と通信のさらなる融合が進み、日本国内でもインタラクティブ広告が標準になっていく可能性が高いですね。
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