【ADK】IP市場の“好き”を可視化──3市場で定量調査
【ディンコの一言】
「“推し活”から“ファングロース戦略”へ──IPビジネスは感情の可視化と行動設計の時代に突入。グローバル市場でのIP戦略に新たな指針を示す調査だ。」
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(ADK MS)は、2025年5月27日、作品・キャラクター(IP)に関する生活者の意識と行動を把握することを目的に、ADKエモーションズと共同で、日本・北米・インドの3市場での定量調査を実施し、「Global IP Power Survey 2024 Report」(GIPS 2024)を発表しました。
本調査は、IPに対する“好き”という感情や関わり方、そこから生まれる行動を多角的に分析し、IPビジネスの成長戦略を描く上での出発点となることを目的としています。
国によって異なるIPの受容性
調査によると、約8割強の人(日本:83.5%、北米:79.0%、インド:89.3%)が“好きなIP”を1つ以上挙げており、日本のIPは各国で多くの人々に愛されています。
また、IPに対する感情的なつながりでは、日本は「推し活」の影響もあり「応援」、北米では「愛」、インドでは「友達」と捉える人が多い傾向が見られました。交流スタイルにも違いがあり、日本ではオフラインで交流を行う傾向が強い一方、北米・インドではオンラインでの積極的な発信が主流です。
“好き”のタイプと楽しみ方
作品・キャラクターへの意識と性格価値観を、クラスター分析を用いて大人・子どもそれぞれ6つのタイプに分類。クラスターごとの価値観・傾向を分析し、世の中における作品・キャラクターの広がり方の構造を明らかにしています。
個別IPの“愛され方”分析
IP意識・行動比較でIPの出自ごとに異なる特徴が見られることは、IPマーケティングを行う上で個別IPの現在地を分析することの重要性を示しています。性年代別での“好きなIP”の第一想起状況、ファネル状態の分析、当該IPへの関わり方等から、IPの現在地を把握します。
IPビジネスにおけるファングロース戦略
IPの持続的な成長のためには、様々な観点での“好き”のかたちの違いを踏まえることで「好きな人」を増やすことはもちろん、その先の行動(課金・推奨)まで設計する必要があります。ADK MSは、市場における「浸透」とファンの「熱量」の2軸から、IPを以下の4型に分類し、ファン構造を可視化することで、IPビジネスの成長戦略を支援しています。
調査は2024年12月7日~13日に実施され、日本・北米・インドの3市場で、3~59歳の男女を対象に、インターネット調査を行いました。
詳細は、ADKマーケティング・ソリューションズの公式サイトをご覧ください。
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