【ニールセン】生成AI利用実態を発表!若年層で「Chat GPT」が圧倒的人気
【ディンコの一言】
生成AI、特に「Chat GPT」の台頭は、情報収集のあり方を根本から変えつつある。特に若年層が積極的に活用している点は見逃せない。これは、番組コンテンツの企画やターゲティング、さらには広告戦略においても、AIとの連携やAIが生成する情報をいかに活用するかが今後の鍵となることを示唆している。我々もAI時代の新たな視聴者行動を捉え、番組作りに活かしていく必要があるだろう。
ニールセンデジタル株式会社は、デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、2024年4月における日本国内の生成AIアシスタントサービスの利用状況を発表しました。
ここ2~3年でAI技術、特に生成AIの社会実装が急速に進展し、情報収集の手段として広く利用されるようになりました。消費者は従来の検索エンジンやSNSでは得られなかった、よりパーソナライズされた情報や対話体験をAIに求めるようになり、これが意思決定や購買行動にも影響を与え始めています。このような変化を受け、AIによる情報収集行動の変化を捉え、特に若年層の関心や接触チャネルを把握し、広告やタッチポイント戦略に活かすことがマーケターにとって重要となっています。「誰が、どのAIサービスを、何の目的で、どれだけ使っているか」を理解し、生成AIが生み出す新たな接点を戦略的に活用することが求められています。
利用者数トップは「Chat GPT」:
2024年4月における生成AIアシスタントジャンルのトータルデジタル(PCとモバイルの重複を除いた数値)での月間利用者数は、「Chat GPT」が931万人と最も多く、次いで「Copilot(旧Bing AI)」が295万人、「Perplexity AI」が69万人という結果でした。
若年層の利用が活発:
利用者数が最も多い上位5サービスの年代別ターゲットGRP(TARP)を見ると、男女18-34歳で最も高く1,172%に達し、次いで男女35-49歳が635%でした。これは、若年層が特に生成AIアシスタントを積極的に利用していることを示しています。
18-34歳では「Chat GPT」が利用回数もトップ:
男女18-34歳に絞って見ると、利用者数および一人あたりの月平均利用回数(利用頻度)の両方で「Chat GPT」がトップでした。利用者数は316万人、月平均利用回数は10.3回となっています。
これらの結果から、特に若年層を中心に生成AIアシスタントの利用が拡大しており、その中でも「Chat GPT」が中心的な役割を担っていることが明らかになりました。この動向は、今後のデジタルコンテンツやサービスの提供において、無視できない重要な要素となるでしょう。
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