スターキャット、映画配給の老舗「ニューセレクト」を完全子会社化
【ディンコの一言】
地域密着型の通信・放送事業者が映画配給の老舗を傘下に収めたことで、名古屋発の映像文化発信が加速。地方から全国、そして世界へと広がる映画ビジネスの新たな潮流が生まれそうだ。
2025年4月24日、名古屋を拠点に通信・放送・映画事業を展開するスターキャット株式会社は、創業52年の老舗映画配給会社ニューセレクト株式会社の全株式を取得し、完全子会社化したことを発表した。
ニューセレクトは1973年の創業以来、劇場用映画をはじめ、ビデオ・テレビ・VOD向けの映画作品の製作・買付・配給に取り組み、「アメリ」(2001年公開)や「ウィ、シェフ!」(2015年公開)などの名作を日本市場に届けてきた。今回のM&Aにより、スターキャットは直営映画館である伏見ミリオン座およびセンチュリーシネマ(名古屋市中区)の興行と連動し、映画配給・宣伝・コンテンツ販売を本格化する。
また、ニューセレクトのグループ会社であるアルバトロス株式会社も今回のM&Aにともない、スターキャットの完全子会社となる。劇場配給レーベル「アルバトロス・フィルム」は、今後「スターキャットアルバトロス・フィルム(STARCAT Albatros Film)」の名義で配給展開を予定している。
この統合により、スターキャットは通信・放送・映画の3事業を融合させ、名古屋から世界へとつながる映像文化の発信を推進し、日本映画産業の発展と文化の継承に貢献していく方針だ。
公式サイト(https://www.starcat.co.jp/company/)
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