【BS日テレ】冨永愛、京都の絵の具店で胡粉の秘密に迫る
【ディンコの一言】
伝統工芸の未来を探る旅──冨永愛が訪れた京都の老舗絵の具店「上羽絵惣」で、10年以上かけて作られる白色絵の具「胡粉」の製造過程に迫る。伝統と革新が交差する現場から、文化継承の意義を再認識させられる。
BS日テレの番組『冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~』の2025年5月21日放送回では、モデルの冨永愛さんが京都にある日本最古の絵の具店「上羽絵惣」を訪れます。同店は、江戸時代後期に創業し、約270年にわたり伝統的な絵の具を製造・販売してきました。
番組では、特に白色絵の具「胡粉(ごふん)」の製造過程に焦点を当てます。胡粉は、元々牡蠣の貝殻を原料としていましたが、現在は北海道産のホタテの貝殻を使用。これらの貝殻を野ざらしにして10年以上風化させるという、気の遠くなるような工程を経て、純度の高い炭酸カルシウムを得ることができます。その後、細かく砕き、いくつかの製法を経て、ようやく美しい白色の胡粉が完成します。
また、上羽絵惣では「新彩岩絵具」と呼ばれる独自の絵の具も製造しており、同じ赤色でも複数の種類が存在するなど、微細な色の違いを表現するための熟練の技が必要とされます。これらの絵の具には、それぞれ独特の名前が付けられており、例えば「新橋」という青い絵の具は、新橋芸者が好んだ色だったことからその名が付けられたといいます。
さらに、番組では上羽絵惣が開発した「胡粉ネイル」についても紹介されます。これは、胡粉を使用したネイルで、刺激臭がなく、除光液を使わずに落とせるため、子どもや妊婦、病気で療養中の方などにも人気があります。伝統の技術を現代のライフスタイルに合わせて応用する取り組みとして注目されています。
このように、伝統的な技術と現代のニーズを融合させる上羽絵惣の取り組みを通じて、日本の伝統文化の継承と発展の可能性を感じることができるでしょう。番組は、5月21日(水)よる10時からBS日テレで放送されます。
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