【radiko】TBSラジオ出身の池田氏が新社長に就任へ──業界連携強化で次世代放送基盤を目指す
【ディンコの一言】
radikoがTBSラジオ出身の池田卓生氏を新社長に迎える新体制は、ラジオ業界の垣根を越えたデジタル連携の象徴だ。常勤取締役に放送局出身者を配置することで、現場感覚と経営判断の融合が期待される。広告主に選ばれる音声プラットフォームとして、radikoの次の一手に注目が集まる。
株式会社radikoは、2025年5月30日に新たな経営体制を内定したと発表した。現社長の青木貴博氏が取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長には株式会社TBSラジオの執行役員・池田卓生氏が内定した。この人事は、2025年6月19日に開催予定の定時株主総会および取締役会で正式決定される予定である。
radikoは2010年12月1日に本配信を開始し、エリアフリーやタイムフリー、ポッドキャストなどの機能を通じて、ユーザーの利便性向上に努めてきた。現在、月間ユニークユーザー数は約850万人、プレミアム会員は100万人を超えており、ラジオ業界において重要な存在となっている。
新体制では、ラジオ放送局からの常勤取締役を迎え、業界との連携を強化する方針だ。これにより、デジタルアド市場の拡大や広告手法の多様化、ブロードバンドでの放送代替の議論など、急速に変化するメディア環境への迅速な対応を図る。また、ユーザーに多様な音声コンテンツを提供し、広告主に選ばれるデジタルアドプラットフォームとして、さらなる成長を目指すとしている。
新役員体制には、TBSラジオ、エフエム東京、ニッポン放送、文化放送、J-WAVE、朝日放送ラジオ、MBSラジオ、ラジオ大阪、FM802、エフエム大阪など、主要ラジオ局の幹部が名を連ねており、業界全体での連携強化が図られている。
代表取締役社長に内定した池田卓生氏は、2001年にTBSラジオに入社し、編成局制作センター、営業統括局、UXビジネス局、経営企画局などを経て、2025年5月現在、同社の執行役員を務めている。これまでの経験を活かし、radikoのさらなる発展に貢献することが期待されている。
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