【TBS】2024年度決算は増収増益 配信広告120億円突破
TBS、2024年度決算は増収増益 配信広告120億円突破 社長定例会見で各社トップが報告
TBSの社長定例記者会見が2025年5月28日(水)にTBS放送センターで行われ、TBSテレビの龍宝社長、TBSラジオの林社長、BS-TBSの伊佐野社長が各社の状況や今後の展望について報告しました。TBSホールディングスは2024年度連結決算で過去最高の売上高を記録するなど、好調な業績が示されました。
TBSテレビ:2024年度は増収増益、配信広告が120億円を突破
TBSテレビの龍宝社長は、2024年度の決算について報告。TBSホールディングス連結では、売上高が過去最高となる4,067億円(前期比123億円増)、営業利益は194億円(同42億円増)と増収増益を達成しました。 TBSテレビ単体でも、売上高2,309億円、営業利益89億9,000万円と増収増益でした。 この好調な業績の背景には、年度後半からのスポット市況の活性化や、好調なLTV4-59の視聴率状況が広告主に評価されたことによる単価アップがあると説明。 特に配信広告は前年比146%と大きく伸長し、目標の100億円を大幅に超える120億円を突破しました。 また、映画「ラストマイル」や「グランメゾン・パリ」の大ヒットも業績に貢献しました。
2025年度の連結業績予想については、182億円の増収、20億円の営業増益を見込んでいます。 重点施策として、『東京2025 世界陸上』のセールス面での成功による放送広告収入の拡大、配信広告収入のさらなる成長、番組関連コンテンツの多面展開によるタイムレスバリューの拡大を挙げています。 年度初めには映画「#真相をお話します」と「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」がスマッシュヒットし、幸先の良いスタートを切ったとしています。
編成面では、2025年度上期の視聴率が全時間帯で2位、G帯・P帯では2024年度上期平均から0.1ポイントアップしました。 朝の情報番組『THE TIME,』も好調で、7時台の平均視聴率が前年度より0.1ポイント上昇するなど、ノンプライム帯強化に向けて順調なスタートを切ったと報告されました。
営業関連では、2024年度のスポット広告が市況活性化と視聴率好調による単価アップで前年比105.9%を記録。 タイム広告は大型スポーツ単発の影響で前年比99.6%でしたが、レギュラーベースでは単価が向上しており、この流れを今年度につなげたいとしています。 直近では世界陸上やバレーボールなどの単発セールスが好調で、スポット発注もタイミングが早まっているとのことです。
事業関連では、映画「#真相をお話します」が4月25日公開で興行収入18億8千万円、動員140万人と好評を博しています。 5月1日公開のアニメ映画「たべっ子どうぶつ THE MOVIE」も好調で、関連グッズの売れ行きも良く、キャラクタービジネスとしての手応えを感じていると述べました。 また、5月30日には住野よる氏原作、奥平大兼さんと出口夏希さんW主演の映画『か「」く「」し「」ご「」と「』が公開されることも告知されました。 イベントでは、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」で5月17日・24日に舞台手話通訳付き公演を実施し、好評を得たことから、今後も積極的に取り組む方針を示しました。
BS-TBS:VNL2025中継や新番組、SASUKE甲子園など多彩な展開
BS-TBSの伊佐野社長は、6月5日に開幕する「バレーボールネーションズリーグ(VNL)2025」について、海外の予選ラウンド男女日本戦全試合を放送すると発表。 女子初戦では、元主将の古賀紗理那さんと荒木絵里香さんがダブル解説を務めます。
新番組としては、お笑い芸人・空気階段の鈴木もぐらさんが出演し、『水曜日のダウンタウン』の藤井健太郎氏が総合演出を手掛ける『鈴木もぐらの雀荘放浪記』が6月3日から4週連続で放送されることが発表されました。
また、高校生を対象とした『SASUKE 甲子園』を今秋も開催し、7月末まで参加校を募集しているとのことです。優勝校の3名には『SASUKE』本戦の出場権が贈られます。
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