【ジュピターショップチャンネル】24年度売上1,678億円で過去最高

【ディンコの一言】

テレビ通販が「放送×デジタル×リアル」の三位一体へ本格転換。24時間ライブで鍛えた番組制作ノウハウを EC と実店舗に横展開し、2 期連続の増収を達成した点は業界にとって大ニュースだ。広告市場では短尺 CM の需要が拡大し、編成側は“ライブ感”を武器にしたタイアップ提案が必須になるだろう。


ジュピターショップチャンネル株式会社(代表取締役社長:小川吉宏)は、2025 年3 月期(2024 年度)決算を発表。売上高は過去最高の1,678 億円(前年比6.0%増)で、2 期連続の増収を記録した。


同社は24時間365日“視聴者参加型”ライブ放送を特徴とするショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」を運営。24年度は TV 画面の UI を全面刷新し、口コミ連動企画「みん推しブランドフェス」や深夜帯の新番組を投入して番組回遊を促した。


デジタル強化策として EC 本部を新設し、Web 限定商品の拡充、LINE パーソナライズ配信、Instagram 連携を開始。さらに北千住マルイでポップアップ第2弾を開催し、常設店「ショップチャンネル大阪」は20周年イベントを実施するなどリアル接点も拡大した。


プロモーション面では地上波・TVer で送料無料キャンペーン CM を放映し、BS 朝日・BS11 とのコラボ番組、TBS ラジオでの通販枠を新設。中国向け越境 EC ではインフルエンサー起用のライブコマースを試行し、グローバル需要を開拓中だ。加えて現地中継番組「日本を見つけよう」や厚労省の「プラチナくるみん」取得など、地域貢献と働きやすさの両立をアピールしている。


  • 小川吉宏(代表取締役社長)
    「“心おどる瞬間”創出のために TV・デジタル・リアルを融合させた結果、過去最高売上という形でお客さまに評価いただけた」

  • EC本部 長谷川真理(本部長)
    「フォロー機能やパーソナライズ配信で“番組を見る前に買う”体験が拡大。次年度は AI レコメンドを本格導入し、CVR 向上を狙う」

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