AI技術融合へ加速──リーダー電子がAI Picassoを完全子会社化
【ディンコの一言】
「測定器メーカーの老舗・リーダー電子が、AI画像生成のAI Picassoを完全子会社化──これは映像制作現場にAIツールが本格導入される前兆だ。特にテレビ業界では、テロップやビジュアル演出の迅速化が求められており、生成AIの活用は“納期圧縮”の新兵器になりうる。」
2025年6月14日、測定器・放送機器の開発を手がけるリーダー電子株式会社は、生成AI領域で注目を集めるAI Picasso株式会社を完全子会社化したと発表した。
AI Picassoは、画像生成AIサービス「AI Picasso」や企業向け生成AIソリューション「AI Picasso for Biz」などを展開し、2021年の設立以降、SNS運用や広告業界を中心に導入が進んでいる企業だ。特に、誰でも簡単に画像を作成できるUIや、日本語に最適化されたモデル開発力が高評価を得ている。
一方、リーダー電子は1954年創業の老舗で、近年では放送局向けの波形モニターや信号発生器の開発に注力。近年はAIを活用した映像解析などにも投資を強めており、今回の子会社化は「AIを使った映像制作支援ソリューションの内製化と多角展開」が狙いと見られる。
リーダー電子は今後、AI Picassoの生成AI技術を活かし、映像制作支援ツールやリアルタイム演出支援などへの応用を検討。放送・映像業界向けの新ソリューションを早期に投入する構えだ。
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