【東北新社】映像生成AI「ZQ」共同開発―6/17カンヌ公開

【ディンコの一言】

生成AIが“静止画→動画”へと本格シフトする中で、プロンプトを自動生成しながら24時間映像を紡ぐ「ZQ」は、テレビ美術とデジタルサイネージの“インサーション枠”を根底から書き換える一手。収録現場ではバーチャルセットの即時差し替えが可能になり、番組間のアイドリング映像やイベント空間の演出も“秒課金”の広告モデルへ――制作現場はリアルタイムCG制御の運用力が問われそうだ。


株式会社東北新社はTranseeds Inc.と共同で、自律映像生成AI「ZQ(ズィーキュー)」を開発した。コンセプトは「自然を愛でるように、AIを眺める」。あらかじめ登録したキーワードからランダムに語句を抽出し、時刻や気象といったリアルタイムデータを組み合わせてプロンプトを構築。生成AIが途切れることなく新しい映像を創出し続ける仕組みだ。さらにSNSトレンドワードの自動取り込みやカメラ入力によるインタラクション拡張にも対応しており、公共空間・商業施設向けサイネージとしての展開を視野に入れる。


同システムは大阪・関西万博の没入型展示「知能を持つイマーシブドーム」で実証済み。今回はフランス・カンヌで6月17〜19日に開く東北新社主催イベント「TFCハウス 新社食堂/東北喫茶」で初公開したのち、東京・原宿「ハラカド」内の新感覚スタジオ「STUDIO SUPER CHEESE」で7月2日〜8月1日に展示予定。2面ディスプレイ構成で、片面に生成映像、もう片面に生成に用いたプロンプトを同時表示することで、AIの“思考過程”を可視化する体験を提供する。将来的には広告やアートとして都市空間に常設し、“動的な景観デザイン”を生み出すプラットフォームを目指すという。

 

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