【MBS×TBS】東京‐大阪間を「公衆インターネット回線」で伝送成功!

 株式会社毎日放送(MBS)とTBSテレビなど5社が共同で、国内初の事例となる「放送 TS+PTP」の長距離伝送(東京‐大阪間)を公衆インターネット回線で実証成功。

【ディンコの一言】

従来の専用線から公衆インターネット回線への切り替えは、コスト削減と柔軟な展開に直結。今後、地域局や中小制作会社にも低コストで高精度伝送が普及すれば、送出網の構造改革が進む—一歩先の次世代技術を感じさせる試みです。


 従来、東京‐大阪間の映像伝送には高コストの専用線が主流。今回の実証実験は、公衆インターネット回線を使い、従来の放送品質のまま伝送できるかを検証する国内初の試みでした(5社調べ、2025年5月時点) 

 大阪のMBSから東京のTBSへ、放送用Transport Stream(TS)およびPrecision Time Protocol(PTP)信号を公衆回線経由で送出。PTP同期にはNetwork Additions社の“RPTP(Resilient PTP)”技術を活用し、高精度・安定同期を実現 


参加企業と技術構成

メディアリンクス社:MDP3020 SFN(IPエッジデバイス)

セイコーソリューションズ社:タイムサーバー TS-2950 / TS-1550

Network Additions社:(RPTP技術提供)

放送局:MBS、TBS


 試験的とはいえ、公衆回線でも放送品質を維持しつつ東京‐大阪間をカバーできれば、専用線コストを削減しつつ全国的な柔軟伝送が可能に。地域局のネットワーク再編の起爆剤になる可能性があります。

 2025年6月11~13日に幕張メッセで開催のInterop Tokyo 2025「ShowNet Media over IP」特別企画にて、実際の伝送環境デモを公開予定。


関係者コメント

メディアリンクス 菅原 司(代表取締役社長)
「RPTPを活用した公衆回線でのPTP同期に成功し、放送局の回線調達や運用の考え方に変革をもたらす成果と自負しています。」


東京放送ホールディングス TBS龍宝 正峰(代表取締役社長)
「放送品質を維持しつつ、コスト効率と柔軟性を両立する技術は、今後の放送インフラ整備において新しい選択肢となるでしょう。」

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