【ABEMA】「国内TV」から「世界へ売る興行PF」へ。PPVで欧州・中東進出
【ディンコの一言】
ABEMAの戦略は鮮やかです。TVerなどが国内ライセンスの壁に苦しむ中、彼らは「放送」ではなく「ライブ興行」で世界市場を狙っています。これはテレビの延長ではなく、イベントDX。K-POPを足掛かりに、急成長するグローバルPPV市場(2030年予測 約34億ドル)で日本コンテンツの新たな稼ぎ頭となる布石です。
「ABEMA」が、グローバル向けのオンラインライブプラットフォーム「ABEMA Live」の提供地域を、イギリス、フランス、ドイツなど欧州・中東を含む20か国・地域に一気に拡大しました。これがなぜ今、日本のメディア業界にとって非常に重要な一手となるのか?
これまで、TVerやU-NEXTといった日本の主要な動画配信プラットフォームは、権利処理の複雑さから、そのサービスを基本的に日本国内に限定してきました。しかし、ABEMAの今回の狙いは、国内向けの「見逃し配信」の延長ではないようです。明確に「ライブエンタメ」のPPV(ペイパービュー)という収益モデルを武器に、世界市場を獲りに行くという強い意志を表しました。
世界のライブストリーミングPPV市場は、調査会社によると2030年に約34億ドル(約5000億円超)規模への成長が予測される、まさに「金の鉱脈」です。すでに韓国のK-POPは「Mnet Plus」のような専門プラットフォームを構築し、世界中のファンコミュニティを掴んでいます。ABEMAは今回、そのK-POPの大型授賞式『K GLOBAL HEART DREAM AWARDS 2024』を引っ提げて、欧州・中東市場の開拓に乗り出しました。
この一手は、ABEMAが単なる「新しい未来のテレビ」から、日本のエンタメコンテンツを世界中に直接販売する「グローバルな興行プラットフォーム」へと変貌する瞬間でしょう。今後はK-POPだけでなく、格闘技、アニメイベント、音楽ライブなど、日本が誇る「生」の熱狂が、をABEMA通じて世界中のファンに直接届けられる基盤となるでしょう。これは、日本のエンタメ輸出のあり方を根本から変える可能性を秘めています。

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