【VIPO】ベルリン映画祭「体験版」で学ぶ国際共同製作
【ディンコの一言】
これは「参加費支援」という額面以上の価値があります。日本映画界の長年の課題は、国際共同製作の「ルール」や「人脈」の不足です。まず「体験」して学ぶというVIPOの着眼点は鋭い。世界標準の映画作りのスタートラインに立つための、重要な第一歩です。
映像産業振興機構(VIPO)が、2026年2月に開催されるベルリン国際映画祭併設の「Visitors Programme Berlinale Co-Production Market」に参加する日本人プロデューサー3名の募集を開始しました。これは、日本映画が世界と協業する上で、今まさに求められている動きです。
なぜ「体験版」なのでしょうか。日本映画は国内市場が強固な一方、企画段階から海外と組む「国際共同製作」のノウハウが業界全体で不足しがちでした。今回の狙いは、世界中の猛者が集うマーケットの熱量を体感し、国際的な資金調達や企画開発の「作法」を学ぶ機会を提供することにあります。
興味深いのは、旅費・宿泊費は自己負担である一方、マーケットバッジ登録費用などをVIPOが支援する点です。例えば韓国のKOFICやカナダのTelefilm Canadaは、国策としてより手厚い渡航支援や商談セッティングまで行うことが多いです。それと比べると小規模ですが、既に現地入り(European Film Market参加)を決めているプロデューサーの背中を押す、現実的かつ的を射た支援策と言えます。
このプログラムの独自の価値は、選ばれた企画を「ピッチ(売り込み)」する本番ではなく、その空気を「学ぶ(体験)」ことに特化している点です。日本はまず、世界のプロデューサーがどう動き、どう資金を集めるのか、その「システム」自体を肌で知る必要があります。この体験プログラムは、日本が「国際共同製作」というグローバルスタンダードの土俵に上がるための、重要な教育投資と言えるでしょう。
詳細な応募要項はこちらをご覧ください
https://www.vipo.or.jp/news/47921/


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