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【メ~テレ】トラストリッジを買収しデジタル強化へ

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  【ディンコの一言】 「“放送×デジタル”の融合が加速する。ライフスタイルメディアを擁するトラストリッジの参画により、メ~テレは生活者との接点を一気に拡大。今後のコンテンツ展開では、テレビ発・SNS拡散型のハイブリッド企画が主流になる可能性が高い。制作現場には新たな連携力とスピード感が求められる。」 2025年6月20日、名古屋テレビ放送株式会社(通称:メ~テレ)は、株式会社トラストリッジの全株式を取得し、同社をグループ会社化したと発表した。株式譲渡契約は同年5月27日に締結されており、本発表により正式に傘下入りとなった。 メ~テレは「デジタルメディア領域の強化」を経営戦略の柱に据えており、生活者との接点拡大やクロスメディア戦略の推進に注力している。今回の買収はその一環であり、トラストリッジが運営する「macaroni」や「ELEMINIST」といった強力なライフスタイル系メディアの存在が評価された形だ。 特に、トラストリッジはSEOやSNSを中心とした高いデジタルマーケティング力と、映像・グラフィックを含む豊富なクリエイティブ制作力を持つ点が、メ~テレの放送コンテンツと強力に補完関係を築けると判断された。 今後は、両社のリソースを融合させることで、“放送×デジタル”の相乗効果を最大化し、多様な視聴者ニーズに応えるコンテンツ開発や広告ソリューションの展開が期待される。また、テレビとSNS・Webが連動した新たな番組フォーマットの創出など、制作現場への影響も見逃せない。

番組表.Gガイド」OTTリンク拡張機能に新展開【IPG、新仕様で見逃し視聴が超スムーズに】

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  【ディンコの一言】 放送中も未来の番組詳細ページから“直前放送分”へワンクリックアクセス可能に。これにより見逃し視聴のハードルが格段に下がり、連続ドラマやアニメの視聴継続率や広告接触機会の増大が期待できます。 株式会社IPG(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡本賢人)は、6月19日(木)に「番組表.Gガイド」(ブラウザ版)のOTTリンク設置エリアを拡張したと発表しました。これまで視聴者は「過去番組表」を開くことでしか見逃し配信にアクセスできませんでしたが、今回のアップデートにより、「放送中」や「未来」の番組詳細ページから、直近放送終了分の配信コンテンツへ直接移動できます 。 例えば連続ドラマやアニメの次週予告をチェックしながら、前回放送分の見逃し配信にシームレスにアクセスできるようになり、視聴体験が格段に向上。最終話まで放送された再放送番組も、同シーズン内で前回話数へのリンク表示対象となります 。 一方、完結型の1回だけの番組(映画など)は、放送終了後、その日の「過去番組表」からリンクが表示されます 。なお不定期変更などイレギュラーが発生した場合にはリンク表示にズレが生じる可能性があります。 さらに、モバイルアプリ『Gガイド テレビ番組表』についても、同様の情報拡充を予定しているとのこと 。 「番組表.Gガイド」は、全国の放送局や配信サービスから提供された公式コンテンツデータを活用し、PC/スマートフォンで視聴番組を探すプラットフォーム。月間アクティブユーザーは約700万人に達し、国内最大級の電子番組表サービスとなっています 。 IPGはこれからも視聴体験の質の向上に注力し、視聴者とコンテンツとの最適な出会いを提供していくとしています 。

ショートドラマアプリ「BUMP」が韓国で初の現地制作に進出

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 emole株式会社が「BUMP」で韓国の映像制作会社と連携し、日韓同時公開の海外現地制作作品2本を発表。   【ディンコの一言】 海外現地制作への踏み出しは、ショートドラマ市場にとって大きなマイルストーンです。ローカライズを超えた“カルチャライズ”制作姿勢は、グローバル視聴者の心を掴む上で制作現場のスキルや企画力がより問われる局面となります。 emoleが提供する「BUMP」は、1~3分の縦型ショートドラマを配信するプラットフォーム。2022年サービス開始後、Z世代女性を中心に累計230万DL突破 2025年3月には世界100か国に展開し、翻訳を加えた配信(ローカライズ)だけでなく、現地制作(カルチャライズ)も推進中。 韓国現地制作の実績 初のカルチャライズプロジェクトとして、韓国制作会社FLIMFILMと共同制作し、6月18日と28日に2作品を公開。 作品は日韓同時公開後、世界100地域で順次配信へ。 個別作品紹介 『私たちの財閥先生』(原題:나의 재벌 선생님) 配信日:日本・韓国で2025年6月18日19:00(日本時間)、海外では20日配信開始 内容:「財閥令嬢が腐敗した学校に潜入し立て直す」ストーリー。主演ソン・セビンらキャスト陣多数参加 。 『父の不倫が発覚しました – 幸せな家族のヒビ-』(原題:아빠의 불륜이 발각되었습니다 -무너진 가족 -) 配信日:日本・韓国で6月28日、日本時間19:00、他地域は7月4日配信開始 。 内容:「父の不倫発覚→友人の母との関係という衝撃設定」で展開されるスリリングなリメイク作。主人公にイ・スミン、友人ウヨン役にイム・ジョンユンなど 。 制作体制と戦略 FLIMFILMの韓国スタッフ・キャストで制作し、脚本・演出も内部体制で対応 。 制作ノウハウと現地文化を融合した“カルチャライズ”を目指す。 グローバル戦略の一環であり、米国・台湾などを含む重点市場への展開に期待

番組表.Gガイド、アーティストコモンズ連携でタレント画像&お知らせ表示スタート

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【ディンコの一言】 テレビ番組情報だけでなく、出演タレントの公式プロフィールや最新お知らせまで網羅することで、「誰が出てるか」から「その人の最新情報」まで一気にチェック可能に。視聴者導線の強化だけでなく、広告や協賛におけるタレント起用の後追い情報提供の流れも促進され、番宣メディアとしての価値が飛躍的に増します。 6月18日付で、株式会社IPGは、同社提供のウェブ版電子番組表サービス「番組表.Gガイド」において、一般社団法人アーティストコモンズとのデータ連携を開始しました。 アーティストコモンズが保有する、公式タレント画像、プロフィール、お知らせ等が「番組表.Gガイド」にて閲覧可能になります。 「番組表.Gガイド」はテレビ/配信局から公式情報を取得し、月間アクティブユーザーは約700万人を誇る国内最大級のEPGサービス。その強みを活かして、タレント名検索による出演番組の一覧化や、ビジュアル・最新ニュース統合表示ができるようになりました。 今後は、モバイルアプリ版「Gガイド テレビ番組表」にも同様の機能を夏頃リリース予定。視聴者とタレントの距離を縮めるUX/UIの進化は、番組発見の速さや番組視聴後の関心喚起にも好影響を与えそうです。IPGは今後も番組コンテンツ・メタデータの充実を通じて、多様なエンタメ体験の創出に注力します

新潮社『テレビが終わる日』 若者層消失の驚愕データ公開

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【ディンコの一言】 テレビが“終焉”に向かう構造転換を、多角的に可視化した一冊。若年層視聴時間の半減、広告収入のネット比半分化、就職人気ランキングの落選といった指標を並べることで、視聴者の急速な流出が定量的に浮き彫りに。特に“録画・ネットによる回復なし”という分析は、業界として改革・デジタル導入の急務を改めて突き付ける内容です。 プレスリリースでは、テレビの“凋落”が単なる感覚ではなく、統計データで裏付けられた事実として明らかにされています。著者の今道琢也氏(元NHKアナウンサー)は、総務省や民間調査のデータを用いて、2012年から2023年の間で10代・20代の視聴時間が半分以下になり、さらには10代の20%、20代の30%がテレビ全体(リアル・録画・ネット配信)を一切視聴していないという驚愕の実態を提示しています。これによってテレビはもはや「若年層の補欠メディア」になってしまっている現実が浮き彫りに。 また、広告収入はネットメディアの半分程度に減少。それに加えて、人口減少や原価膨張も追い打ちをかけ、採算性が悪化。さらに就職人気ランキングではテレビ局が100位以内にすら入らないという、日本でメディア産業が就職市場でも厳しい現状に立たされています。 信頼性失墜への言及も鋭い。やらせや過剰編集、切り取り報道などの不祥事により、国民の信頼を損失。加えて、デジタル時代におけるコンテンツの多様化・パーソナライズ化に対応しきれず、テレビは「マス向け万能コンテンツ」の呪縛から脱却できていないという分析です。 結論として、「テレビの黄金時代へ回帰するシナリオは極めて難しい」、むしろ「ネット主導・個人化されたメディア時代が継続」すると断じています。同書は、テレビ業界に限らず、広告・制作・放送各セクターにも警鐘を鳴らす一冊と言えるでしょう。  

ネクスト・クリエイション・プログラム

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 東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が、子ども向けに「映画・ファッション・オペラ・アート」など本格的な創作体験を無料で提供開始(対象:小学生〜高校生)。 【ディンコの一言】 子どもたちがプロの現場で直接学ぶ機会の拡充は、テレビ番組や映像制作の次世代クリエイター育成につながる。多ジャンルを横断する構成は、将来的な融合型コンテンツの深化にも期待が高まる。 東京都および公益財団法人東京都歴史文化財団が、2025年度「ネクスト・クリエイション・プログラム」の募集を開始。ポータルサイト開設とともに、小中高生を対象とした下記5ジャンルのワークショップや企画・制作体験が発表されました   映画と夏の7日間 (監修:是枝裕和監督) 映画鑑賞から企画・撮影・編集までを一気通貫で体験。7月26日~8月24日(全7回)、上映会は9月21日@東京都写真美術館。対象:小4~6/無料/応募締切7月13日。 こどもファッションプロジェクト (監修:コシノヒロコ) ファッションアカデミー(ぬいぐるみ制作)とファッションムービー制作の2コース。7月31日開始~成果発表12月21日。対象:小学生〜高校生/無料。各コース応募締切7月6日または8月17日。 チームアップ!オペラ『泣いた赤おに』 (東京文化会館) 歌唱・合奏・演技・工作・PR・舞台裏経験など多様な体験。7月~9月まで。対象:小学生〜高校生/参加費550~2,200円/応募締切済~7月・8月。 ファンタジスタ:アートとデザインの探究 (多摩美術大学) 環境や自然の仕組みに触れ、アート制作・展示を通じて創造性を育成。8月~11月(回数選択)/対象:小3~高校生/無料/締切7月15日。 みるラボ:アート×コミュニケーション (東京都美術館×東京藝大) 聞こえる・聞こえない人が共に作品を鑑賞し、対話を通じて未来の美術館を考える4日間。8月20日~9月13日/高校生対象/無料/締切7月31日。 さらに、 キッズユースオープンキャンパス (藝大・多摩美大)も継続し1日体験を実施 今年度からは公式ポータル&Instagram(#ネククリ2025)を通じて最新情報を発信   また、今週は都庁1階で2024年に実施されたこどもファ...

Film Pitch Boost 2025 ピッチオーディションを講談社×キングレコード×講談社VRラボが共催

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 3社共催で“商業映像”への扉を開く新人クリエイター支援オーディション、登壇&賞金&制作化のチャンス! 【ディンコの一言】 新旧メディアの融合による映像育成プロジェクトの登場は、VR・音楽・出版のクロスメディア展開を加速させます。受賞者は今後、商業化含む“映像作家”としてのキャリアパスが一気に拓けるでしょう。 Film Pitch Boost 2025 は、講談社、キングレコード、講談社VRラボの3社が初めて共催する新プロジェクト。志ある映像クリエイターを対象に、短編~中編作品の企画をプレゼンするピッチオーディション形式で実施されます。 目的 :才能あるクリエイターを“商業映像”へ送り出すために、共催企業のリソース(出版・音楽・VR技術)を活用。 対象 :プロ・アマ問いません。ジャンルも自由。エンタメ、ドキュメンタリー、VR含め幅広く募集。 スケジュール : 作品企画応募:2025年夏頃(詳細未公表) オーディション:書類+プレゼン審査 最終選考(公開ピッチイベント)を経て、受賞企画は制作化や音楽・VR展開の支援へ。 支援内容 : 講談社:出版・映像ネットワーク キングレコード:音楽/キャスティング協力 講談社VRラボ:VR作品化・技術支援 制作資金やスタッフ調整、プロモーションも強力バックアップ ユニークポイント :VR/音楽をセットで注力。従来の映像オーディションとは異なり、複媒体での展開を視野に入れている点が斬新。