投稿

6月, 2025の投稿を表示しています

【メ~テレ】トラストリッジを買収しデジタル強化へ

イメージ
  【ディンコの一言】 「“放送×デジタル”の融合が加速する。ライフスタイルメディアを擁するトラストリッジの参画により、メ~テレは生活者との接点を一気に拡大。今後のコンテンツ展開では、テレビ発・SNS拡散型のハイブリッド企画が主流になる可能性が高い。制作現場には新たな連携力とスピード感が求められる。」 2025年6月20日、名古屋テレビ放送株式会社(通称:メ~テレ)は、株式会社トラストリッジの全株式を取得し、同社をグループ会社化したと発表した。株式譲渡契約は同年5月27日に締結されており、本発表により正式に傘下入りとなった。 メ~テレは「デジタルメディア領域の強化」を経営戦略の柱に据えており、生活者との接点拡大やクロスメディア戦略の推進に注力している。今回の買収はその一環であり、トラストリッジが運営する「macaroni」や「ELEMINIST」といった強力なライフスタイル系メディアの存在が評価された形だ。 特に、トラストリッジはSEOやSNSを中心とした高いデジタルマーケティング力と、映像・グラフィックを含む豊富なクリエイティブ制作力を持つ点が、メ~テレの放送コンテンツと強力に補完関係を築けると判断された。 今後は、両社のリソースを融合させることで、“放送×デジタル”の相乗効果を最大化し、多様な視聴者ニーズに応えるコンテンツ開発や広告ソリューションの展開が期待される。また、テレビとSNS・Webが連動した新たな番組フォーマットの創出など、制作現場への影響も見逃せない。

番組表.Gガイド」OTTリンク拡張機能に新展開【IPG、新仕様で見逃し視聴が超スムーズに】

イメージ
  【ディンコの一言】 放送中も未来の番組詳細ページから“直前放送分”へワンクリックアクセス可能に。これにより見逃し視聴のハードルが格段に下がり、連続ドラマやアニメの視聴継続率や広告接触機会の増大が期待できます。 株式会社IPG(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡本賢人)は、6月19日(木)に「番組表.Gガイド」(ブラウザ版)のOTTリンク設置エリアを拡張したと発表しました。これまで視聴者は「過去番組表」を開くことでしか見逃し配信にアクセスできませんでしたが、今回のアップデートにより、「放送中」や「未来」の番組詳細ページから、直近放送終了分の配信コンテンツへ直接移動できます 。 例えば連続ドラマやアニメの次週予告をチェックしながら、前回放送分の見逃し配信にシームレスにアクセスできるようになり、視聴体験が格段に向上。最終話まで放送された再放送番組も、同シーズン内で前回話数へのリンク表示対象となります 。 一方、完結型の1回だけの番組(映画など)は、放送終了後、その日の「過去番組表」からリンクが表示されます 。なお不定期変更などイレギュラーが発生した場合にはリンク表示にズレが生じる可能性があります。 さらに、モバイルアプリ『Gガイド テレビ番組表』についても、同様の情報拡充を予定しているとのこと 。 「番組表.Gガイド」は、全国の放送局や配信サービスから提供された公式コンテンツデータを活用し、PC/スマートフォンで視聴番組を探すプラットフォーム。月間アクティブユーザーは約700万人に達し、国内最大級の電子番組表サービスとなっています 。 IPGはこれからも視聴体験の質の向上に注力し、視聴者とコンテンツとの最適な出会いを提供していくとしています 。

ショートドラマアプリ「BUMP」が韓国で初の現地制作に進出

イメージ
 emole株式会社が「BUMP」で韓国の映像制作会社と連携し、日韓同時公開の海外現地制作作品2本を発表。   【ディンコの一言】 海外現地制作への踏み出しは、ショートドラマ市場にとって大きなマイルストーンです。ローカライズを超えた“カルチャライズ”制作姿勢は、グローバル視聴者の心を掴む上で制作現場のスキルや企画力がより問われる局面となります。 emoleが提供する「BUMP」は、1~3分の縦型ショートドラマを配信するプラットフォーム。2022年サービス開始後、Z世代女性を中心に累計230万DL突破 2025年3月には世界100か国に展開し、翻訳を加えた配信(ローカライズ)だけでなく、現地制作(カルチャライズ)も推進中。 韓国現地制作の実績 初のカルチャライズプロジェクトとして、韓国制作会社FLIMFILMと共同制作し、6月18日と28日に2作品を公開。 作品は日韓同時公開後、世界100地域で順次配信へ。 個別作品紹介 『私たちの財閥先生』(原題:나의 재벌 선생님) 配信日:日本・韓国で2025年6月18日19:00(日本時間)、海外では20日配信開始 内容:「財閥令嬢が腐敗した学校に潜入し立て直す」ストーリー。主演ソン・セビンらキャスト陣多数参加 。 『父の不倫が発覚しました – 幸せな家族のヒビ-』(原題:아빠의 불륜이 발각되었습니다 -무너진 가족 -) 配信日:日本・韓国で6月28日、日本時間19:00、他地域は7月4日配信開始 。 内容:「父の不倫発覚→友人の母との関係という衝撃設定」で展開されるスリリングなリメイク作。主人公にイ・スミン、友人ウヨン役にイム・ジョンユンなど 。 制作体制と戦略 FLIMFILMの韓国スタッフ・キャストで制作し、脚本・演出も内部体制で対応 。 制作ノウハウと現地文化を融合した“カルチャライズ”を目指す。 グローバル戦略の一環であり、米国・台湾などを含む重点市場への展開に期待

番組表.Gガイド、アーティストコモンズ連携でタレント画像&お知らせ表示スタート

イメージ
【ディンコの一言】 テレビ番組情報だけでなく、出演タレントの公式プロフィールや最新お知らせまで網羅することで、「誰が出てるか」から「その人の最新情報」まで一気にチェック可能に。視聴者導線の強化だけでなく、広告や協賛におけるタレント起用の後追い情報提供の流れも促進され、番宣メディアとしての価値が飛躍的に増します。 6月18日付で、株式会社IPGは、同社提供のウェブ版電子番組表サービス「番組表.Gガイド」において、一般社団法人アーティストコモンズとのデータ連携を開始しました。 アーティストコモンズが保有する、公式タレント画像、プロフィール、お知らせ等が「番組表.Gガイド」にて閲覧可能になります。 「番組表.Gガイド」はテレビ/配信局から公式情報を取得し、月間アクティブユーザーは約700万人を誇る国内最大級のEPGサービス。その強みを活かして、タレント名検索による出演番組の一覧化や、ビジュアル・最新ニュース統合表示ができるようになりました。 今後は、モバイルアプリ版「Gガイド テレビ番組表」にも同様の機能を夏頃リリース予定。視聴者とタレントの距離を縮めるUX/UIの進化は、番組発見の速さや番組視聴後の関心喚起にも好影響を与えそうです。IPGは今後も番組コンテンツ・メタデータの充実を通じて、多様なエンタメ体験の創出に注力します

新潮社『テレビが終わる日』 若者層消失の驚愕データ公開

イメージ
【ディンコの一言】 テレビが“終焉”に向かう構造転換を、多角的に可視化した一冊。若年層視聴時間の半減、広告収入のネット比半分化、就職人気ランキングの落選といった指標を並べることで、視聴者の急速な流出が定量的に浮き彫りに。特に“録画・ネットによる回復なし”という分析は、業界として改革・デジタル導入の急務を改めて突き付ける内容です。 プレスリリースでは、テレビの“凋落”が単なる感覚ではなく、統計データで裏付けられた事実として明らかにされています。著者の今道琢也氏(元NHKアナウンサー)は、総務省や民間調査のデータを用いて、2012年から2023年の間で10代・20代の視聴時間が半分以下になり、さらには10代の20%、20代の30%がテレビ全体(リアル・録画・ネット配信)を一切視聴していないという驚愕の実態を提示しています。これによってテレビはもはや「若年層の補欠メディア」になってしまっている現実が浮き彫りに。 また、広告収入はネットメディアの半分程度に減少。それに加えて、人口減少や原価膨張も追い打ちをかけ、採算性が悪化。さらに就職人気ランキングではテレビ局が100位以内にすら入らないという、日本でメディア産業が就職市場でも厳しい現状に立たされています。 信頼性失墜への言及も鋭い。やらせや過剰編集、切り取り報道などの不祥事により、国民の信頼を損失。加えて、デジタル時代におけるコンテンツの多様化・パーソナライズ化に対応しきれず、テレビは「マス向け万能コンテンツ」の呪縛から脱却できていないという分析です。 結論として、「テレビの黄金時代へ回帰するシナリオは極めて難しい」、むしろ「ネット主導・個人化されたメディア時代が継続」すると断じています。同書は、テレビ業界に限らず、広告・制作・放送各セクターにも警鐘を鳴らす一冊と言えるでしょう。  

ネクスト・クリエイション・プログラム

イメージ
 東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が、子ども向けに「映画・ファッション・オペラ・アート」など本格的な創作体験を無料で提供開始(対象:小学生〜高校生)。 【ディンコの一言】 子どもたちがプロの現場で直接学ぶ機会の拡充は、テレビ番組や映像制作の次世代クリエイター育成につながる。多ジャンルを横断する構成は、将来的な融合型コンテンツの深化にも期待が高まる。 東京都および公益財団法人東京都歴史文化財団が、2025年度「ネクスト・クリエイション・プログラム」の募集を開始。ポータルサイト開設とともに、小中高生を対象とした下記5ジャンルのワークショップや企画・制作体験が発表されました   映画と夏の7日間 (監修:是枝裕和監督) 映画鑑賞から企画・撮影・編集までを一気通貫で体験。7月26日~8月24日(全7回)、上映会は9月21日@東京都写真美術館。対象:小4~6/無料/応募締切7月13日。 こどもファッションプロジェクト (監修:コシノヒロコ) ファッションアカデミー(ぬいぐるみ制作)とファッションムービー制作の2コース。7月31日開始~成果発表12月21日。対象:小学生〜高校生/無料。各コース応募締切7月6日または8月17日。 チームアップ!オペラ『泣いた赤おに』 (東京文化会館) 歌唱・合奏・演技・工作・PR・舞台裏経験など多様な体験。7月~9月まで。対象:小学生〜高校生/参加費550~2,200円/応募締切済~7月・8月。 ファンタジスタ:アートとデザインの探究 (多摩美術大学) 環境や自然の仕組みに触れ、アート制作・展示を通じて創造性を育成。8月~11月(回数選択)/対象:小3~高校生/無料/締切7月15日。 みるラボ:アート×コミュニケーション (東京都美術館×東京藝大) 聞こえる・聞こえない人が共に作品を鑑賞し、対話を通じて未来の美術館を考える4日間。8月20日~9月13日/高校生対象/無料/締切7月31日。 さらに、 キッズユースオープンキャンパス (藝大・多摩美大)も継続し1日体験を実施 今年度からは公式ポータル&Instagram(#ネククリ2025)を通じて最新情報を発信   また、今週は都庁1階で2024年に実施されたこどもファ...

Film Pitch Boost 2025 ピッチオーディションを講談社×キングレコード×講談社VRラボが共催

イメージ
 3社共催で“商業映像”への扉を開く新人クリエイター支援オーディション、登壇&賞金&制作化のチャンス! 【ディンコの一言】 新旧メディアの融合による映像育成プロジェクトの登場は、VR・音楽・出版のクロスメディア展開を加速させます。受賞者は今後、商業化含む“映像作家”としてのキャリアパスが一気に拓けるでしょう。 Film Pitch Boost 2025 は、講談社、キングレコード、講談社VRラボの3社が初めて共催する新プロジェクト。志ある映像クリエイターを対象に、短編~中編作品の企画をプレゼンするピッチオーディション形式で実施されます。 目的 :才能あるクリエイターを“商業映像”へ送り出すために、共催企業のリソース(出版・音楽・VR技術)を活用。 対象 :プロ・アマ問いません。ジャンルも自由。エンタメ、ドキュメンタリー、VR含め幅広く募集。 スケジュール : 作品企画応募:2025年夏頃(詳細未公表) オーディション:書類+プレゼン審査 最終選考(公開ピッチイベント)を経て、受賞企画は制作化や音楽・VR展開の支援へ。 支援内容 : 講談社:出版・映像ネットワーク キングレコード:音楽/キャスティング協力 講談社VRラボ:VR作品化・技術支援 制作資金やスタッフ調整、プロモーションも強力バックアップ ユニークポイント :VR/音楽をセットで注力。従来の映像オーディションとは異なり、複媒体での展開を視野に入れている点が斬新。

AI技術融合へ加速──リーダー電子がAI Picassoを完全子会社化

イメージ
  【ディンコの一言】 「測定器メーカーの老舗・リーダー電子が、AI画像生成のAI Picassoを完全子会社化──これは映像制作現場にAIツールが本格導入される前兆だ。特にテレビ業界では、テロップやビジュアル演出の迅速化が求められており、生成AIの活用は“納期圧縮”の新兵器になりうる。」 2025年6月14日、測定器・放送機器の開発を手がけるリーダー電子株式会社は、生成AI領域で注目を集めるAI Picasso株式会社を完全子会社化したと発表した。 AI Picassoは、画像生成AIサービス「AI Picasso」や企業向け生成AIソリューション「AI Picasso for Biz」などを展開し、2021年の設立以降、SNS運用や広告業界を中心に導入が進んでいる企業だ。特に、誰でも簡単に画像を作成できるUIや、日本語に最適化されたモデル開発力が高評価を得ている。 一方、リーダー電子は1954年創業の老舗で、近年では放送局向けの波形モニターや信号発生器の開発に注力。近年はAIを活用した映像解析などにも投資を強めており、今回の子会社化は「AIを使った映像制作支援ソリューションの内製化と多角展開」が狙いと見られる。 リーダー電子は今後、AI Picassoの生成AI技術を活かし、映像制作支援ツールやリアルタイム演出支援などへの応用を検討。放送・映像業界向けの新ソリューションを早期に投入する構えだ。

電通/電通アニメソリューションズ「dentsu anime solutions」発表

イメージ
 北米・中国・東南アジアを軸に、日本アニメのグローバル展開支援へ──強固な専門人財を集結し、統合マーケティングを展開。 【ディンコの一言】 海外マーケットに特化した専業チーム「das」の立ち上げは、日本アニメの世界戦略における決定的なステップ。地域特性を踏まえたマーケティング・サポートの強化は、クライアント企業の事業拡大と、アニメIPの国際的収益構造の深化を加速するだろう。 2025年6月16日、電通および電通アニメソリューションズは新ブランド「dentsu anime solutions(das)」の海外展開を正式発表しました。対象地域は北米・中国・東南アジアで、日本アニメを核としたマーケティングソリューションの提供を意図しています。 電通グループはスポーツ&エンターテインメント領域の本格強化を掲げ、世界120以上の国と地域で活動。これに伴い、dasの立ち上げと拠点設置は国際展開を見据えた重要施策と位置づけられます 。 背景として、日本のアニメ市場は国内外で急成長し、2023年には音楽・ゲーム・グッズ・イベントを含め総額3兆円超に達しました。動画配信の普及とクールジャパン戦略の加速によって、コンテンツ輸出が国家戦略に昇格しています 。 電通は以前からエンタメビジネスセンター(旧コンテンツビジネス・デザイン・センター)を通じてプロデュース型の展開やプロモ支援を手掛け、2022年には社内横断組織「Manga Anime Growth Partners」、2023年には電通アニメソリューションズを設立。専門人財とノウハウを蓄積してきました 。 dasの強みは、電通グループの世界的ネットワーク、アニメ専門組織による知見、そしてRobloxとの連携など新技術プラットフォームとの共同戦略。今後は海外拠点を中心に番組販売、ライセンス、グッズ展開、プロモーションを包括的に提供していく方針です。

ローランド・ベルガー「2030年テレビ視聴半減」警告レポート

イメージ
視聴習慣激変の未来予測、エンタメ企業への7つの提言も発表 【ディンコの一言】 “テレビの半減”は単なる数字以上の意味を持つ。エンタメの中心が「放送」から「価値創出産業」に変わる転機だ。コンテンツ制作側は作品の「面白さ」だけでなく、「再利用性」や「社会性」といった複数レイヤーでの収益モデル構築が求められる。制作現場も「3高」時代に突入し、人材戦略すら見直し必至だ。 欧州最大級の経営戦略コンサルティングファーム、ローランド・ベルガーは2025年6月16日、エンタメ業界に関する新レポート「エンタメ産業の科学革命時代」を発表しました。レポートの中で同社は、テレビ視聴時間が 2030年には2020年比で約半減 するという予測を打ち出し、放送メディアの在り方が根本的に変わる時代が到来すると指摘しています。 このレポートでは、コンテンツ制作と収益モデルの急速な進化により、“コンテンツバブル”と呼ばれる状況が進行中であると指摘。Netflixなどの新興勢力が主導するオンラインコンテンツが主流になる一方、放送局をはじめとする既存プレイヤーには再定義が求められるとしています。 特に注目すべきは以下の7点の提言です: ラグジュアリー化とコモディティ化の二極化 2030年問題(テレビ視聴激減)によるメディア構造の変容 作り手に求められる“高収入・高学歴・高ステータス”の3高時代 “IPを売る”から“体験を売る”へ ヒット作は偶然ではなく必然として設計されるべき やりがい搾取から成果連動型の報酬制度へ エンタメが他業界や社会課題の解決に貢献する時代に これにより、従来の「テレビ番組」や「映画」という形ではなく、IPを中心とした多面的な収益戦略や、視聴者体験を最大化するビジネスモデルが生き残りの鍵になると論じられています。  

日テレWands × Tailor App「ライブコマース最売瞬間」をUGCM化

イメージ
 ライブコマースの“大売れ”瞬間をTVer広告へ展開、高精度CPA改善! 【ディンコの一言】 ライブ配信のピーク瞬間を切り出し、TVer広告で広く届ける仕掛けは、温度感と信頼性を活かした“UGCのアップグレード”。広告効果の本質である“視聴者の気持ち”を広告クリエイティブに取り込むことで、CPAやROASを劇的に改善させる動きは業界全体の潮流を後押しします。 株式会社日テレWands(代表:角田洋子)とTailor App(代表:松村夏海)は、ライブコマースにおける「最も売れる瞬間」をTVCM化する新サービス“UGCM(User Generated Commercial Message)”を、TVer広告向けに開始しました   背景・狙い :SNSやインフルエンサーを軸に、ライブコマースが消費行動に与える影響は年々拡大。Tailor Appの分析によると、感情ピーク時の訴求力がCPA改善に直結する実証データあり 。 UGCMの流れ : ライブ配信企画・実施(LIVURU) 視聴データ・コメントなどをSSAS分析(snsforce) 購買熱が最高潮に達した瞬間を切り出し、短尺広告制作&ABテスト 成功モデルをTVer広告クリエイティブとして運用  日テレWandsの狙い :TVer広告で求められる“認知だけでなく購買喚起まで含む実効性”。両社はUGCMでそのニーズに対し、明確な回答を打ち出しました   この仕組みにより、リアルな購買瞬間の“エモさ”を切り取ったUGCが、マスマーケットに届く新たな一本に進化。広告主のROIとCPA改善に直結するソリューションとして注目されます。

BCG】ネット視聴6割&テレビ信頼低下 25年調査公表

イメージ
  【ディンコの一言】 スマホが「第1スクリーン」と化した今、総視聴時間は横ばいでも“視聴の主戦場”はネットへ完全にシフト。特にテレビニュースの信頼失墜は、報道番組のビジネスモデルを根底から揺さぶる。局側は編成や広告枠よりも、まず“信頼回復”を KPI 化しないと若年層は戻らないだろう。 BCG が6月13日に発表した「2024年度コンテンツ消費者行動調査」は、15~69歳 3,645人を対象に 2025年1月に実施。総視聴時間は3年連続で約4.5時間と横ばいながら、内訳は SVOD・AVOD・SNS などインターネット系が6割を占め、テレビを蚕食している。スマートフォンはジャンル横断で主要デバイスとなり、漫画やスポーツ観戦すら OTT が浸透。10代のサッカー視聴における OTT 利用率は 23%→50%へ倍増した。 一方、テレビニュースの「信頼できる」とする回答は全世代で低下し、若年層ほど急落。選挙報道や局のコンプライアンス問題が影響したとみられる。情報過多で“何を信じてよいか分からない”という声が強まり、ネットニュースへの支持率が上昇したが、こちらも信頼残高は高くない。メディア各社には、多チャネル展開よりも“信頼を獲得・可視化する仕組み”が求められる。

【文京学院大学】7/12アニメ×経営学トーク開催—ヒットの裏側を解剖

イメージ
【ディンコの一言】 アニメの現場と経営学の理論を同じテーブルに載せた試みは、制作委員会頼みだった資金調達やヒット予測の“暗黙知”を言語化する好機だ。学術的フレームがクリエイターの勘を補完すれば、尺も予算も限られる配信時代に“当たる仕掛け”の高速PDCAが動き出す。放送局にとっては編成と広告の裏付けが増え、コンテンツ IPO まで見据えた新たな協業モデルが浮上するかもしれない。 文京学院大学経営学部は、コンテンツビジネスを横断的に学べるシリーズ企画「ビジネス×コンテンツ=未来をプロデュースせよ」の第1弾として、トークイベント「アニメ×経営学:ヒットの構造と仕掛けを解き明かす」を2025年7月12日(土)11時30分から開催する【場所:本郷キャンパスS館5階コンソナホール/参加無料・先着200名】。 登壇者は、『攻殻機動隊S.A.C.』『ポケモンコンシェルジュ』などを手がけNetflix後に独立した櫻井大樹氏(サラマンダー代表)と、『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』『はいからさんが通る』を担当する井上孝史氏(日本アニメーションメディア部長)。両名が実務家教員として現場の資金調達、国際共同製作、IP 多角展開の実例を披露し、経営学部の平田博紀教授が戦略・財務の視点で掘り下げる。司会はマンガ大賞発起人でもある吉田尚記アナ。 シリーズ全体の狙いは「経営学部でプロデュースを学ぶ」という新機軸だ。制作現場の意思決定プロセスと経営学のモデル(SWOT/ファイナンス/スタートアップ型投資)の接点を可視化し、学生や業界志望者に“クリエイティブ×マネジメント”双方の言語を習得させるカリキュラムを構築する。第1弾はアニメだが、今後は映画、音楽、ゲームなど領域横断で展開予定。大学はオープンキャンパスの文脈で一般層にも公開し、産学連携やリカレント教育の導線を強化する。  

【東北新社】映像生成AI「ZQ」共同開発―6/17カンヌ公開

イメージ
【ディンコの一言】 生成AIが“静止画→動画”へと本格シフトする中で、プロンプトを自動生成しながら24時間映像を紡ぐ「ZQ」は、テレビ美術とデジタルサイネージの“インサーション枠”を根底から書き換える一手。収録現場ではバーチャルセットの即時差し替えが可能になり、番組間のアイドリング映像やイベント空間の演出も“秒課金”の広告モデルへ――制作現場はリアルタイムCG制御の運用力が問われそうだ。 株式会社東北新社はTranseeds Inc.と共同で、自律映像生成AI「ZQ(ズィーキュー)」を開発した。コンセプトは「自然を愛でるように、AIを眺める」。あらかじめ登録したキーワードからランダムに語句を抽出し、時刻や気象といったリアルタイムデータを組み合わせてプロンプトを構築。生成AIが途切れることなく新しい映像を創出し続ける仕組みだ。さらにSNSトレンドワードの自動取り込みやカメラ入力によるインタラクション拡張にも対応しており、公共空間・商業施設向けサイネージとしての展開を視野に入れる。 同システムは大阪・関西万博の没入型展示「知能を持つイマーシブドーム」で実証済み。今回はフランス・カンヌで6月17〜19日に開く東北新社主催イベント「TFCハウス 新社食堂/東北喫茶」で初公開したのち、東京・原宿「ハラカド」内の新感覚スタジオ「STUDIO SUPER CHEESE」で7月2日〜8月1日に展示予定。2面ディスプレイ構成で、片面に生成映像、もう片面に生成に用いたプロンプトを同時表示することで、AIの“思考過程”を可視化する体験を提供する。将来的には広告やアートとして都市空間に常設し、“動的な景観デザイン”を生み出すプラットフォームを目指すという。  

【ビデオリサーチ】高校生15名対象に職場体験学習を実施 ~統計データ活用を体感~

イメージ
【ディンコの一言】 視聴率調査を通じた統計体験プログラムは、データサイエンス教育の最前線とマッチする一方、学生のキャリア意識の醸成にも寄与。放送業界の底力を伝えつつ、未来を担う若者たちへの実践的な気づきを与えています。 実施日・場所・対象 2025年6月11日、本社(東京都千代田区)にて鹿児島県立甲南高校2年生15名を招いて実施  視聴率調査を題材とした統計学習を通じて、テレビ視聴率や日常データへの理解を深めさせ、データサイエンスへの親しみを育むとともに、社員との対話から将来のキャリアを考える契機とする  講義・クイズ形式による統計理解 年間リアルタイム視聴率ランキング(全ジャンル・ジャンル別/アニメ・映画など)やタレントイメージ調査、高校生のディズニーランド利用率などを例に取り上げ、統計的視点を紹介 。 標本調査の考え方や調査地区・対象選定の現場的背景について実例で解説。13–19歳鹿児島地区と全年齢を比較し、年代特性も議論。 データの解釈における「言えること」と「想像できること」の線引きについても指導。 若手社員との座談会 テーマは「学生の時にすべきこと」「就職活動」「仕事で大切なこと」。 若手社員から“好きなことに打ち込む”“失敗を恐れず挑戦”“受験と就職の違い”“周囲への相談の重要性”などのアドバイスが共有。  

【WOWOW】メディアジーンと視聴から購買へつなげるプロモーションモデルを本格始動

イメージ
 WOWOWとメディアジーンが提携し、ソーシャルコマース「コストリー」で“視聴 → 購買”をシームレスに連携するプロモメニューを開始! 【ディンコの一言】 WOWOWの放送力とメディアジーンのデジタル施策力を組み合わせたプロモーションは、“視聴の興奮”をそのまま購入行動につなげる未来型販促モデルです。従来のCM一辺倒では届きにくい層へのアプローチ強化や、ソーシャル上での“口コミ起点”販売も可能にし、放送局の収益構造や広告景色を大きく変えるポテンシャルを秘めています。 WOWOWは2024年10月にTNLメディアジーングループ(ここにはメディアジーン)と事業提携契約を締結。両社のメディア力を掛け合わせ、独自メディアの創出や収益性向上を狙う 「コストリー with WOWOW」の狙い ソーシャルコマース「コストリー」に、WOWOWとメディアジーンが共同開発したプロモメニューを導入。 WOWOWはテレビ/オンデマンドなど約230万件の会員接点を活かし、視聴の興奮から即購入へ導く導線設計を提供。 メディアジーンは月間3,000万人のSNS&Web読者基盤を活用し、商品の特性に合わせてストーリーテリングや多層的プロモを展開 コストリーの特徴 ユニーク・限定品のプレオーダー(先行予約)に特化したソーシャルコマースサービス。まだ一般流通していない商品を試せるのが強み 展開予定 今後、TNLグループとの連携を強化し、SNSメディアの共同運営やTVCM+デジタル広告の融合など多層的プロモを展開予定

【MBS×TBS】東京‐大阪間を「公衆インターネット回線」で伝送成功!

イメージ
  株式会社毎日放送(MBS)とTBSテレビなど5社が共同で、国内初の事例となる「放送 TS+PTP」の長距離伝送(東京‐大阪間)を公衆インターネット回線で実証成功。 【ディンコの一言】 従来の専用線から公衆インターネット回線への切り替えは、コスト削減と柔軟な展開に直結。今後、地域局や中小制作会社にも低コストで高精度伝送が普及すれば、送出網の構造改革が進む—一歩先の次世代技術を感じさせる試みです。  従来、東京‐大阪間の映像伝送には高コストの専用線が主流。今回の実証実験は、公衆インターネット回線を使い、従来の放送品質のまま伝送できるかを検証する国内初の試みでした(5社調べ、2025年5月時点)   大阪のMBSから東京のTBSへ、放送用Transport Stream(TS)およびPrecision Time Protocol(PTP)信号を公衆回線経由で送出。PTP同期にはNetwork Additions社の“RPTP(Resilient PTP)”技術を活用し、高精度・安定同期を実現  参加企業と技術構成 メディアリンクス社:MDP3020 SFN(IPエッジデバイス) セイコーソリューションズ社:タイムサーバー TS-2950 / TS-1550 Network Additions社:(RPTP技術提供) 放送局:MBS、TBS  試験的とはいえ、公衆回線でも放送品質を維持しつつ東京‐大阪間をカバーできれば、専用線コストを削減しつつ全国的な柔軟伝送が可能に。地域局のネットワーク再編の起爆剤になる可能性があります。  2025年6月11~13日に幕張メッセで開催のInterop Tokyo 2025「ShowNet Media over IP」特別企画にて、実際の伝送環境デモを公開予定。 関係者コメント メディアリンクス 菅原 司(代表取締役社長) 「RPTPを活用した公衆回線でのPTP同期に成功し、放送局の回線調達や運用の考え方に変革をもたらす成果と自負しています。」 東京放送ホールディングス TBS龍宝 正峰(代表取締役社長) 「放送品質を維持しつつ、コスト効率と柔軟性を両立する技術は、今後の放送インフラ整備において新しい選択肢となるでしょう。」

Alive Project byGMOペパボ、企業向け“配信プロモ支援”を6/10開始 🎥

イメージ
 GMOペパボが「Alive Studio」×エフェクト開発で企業・自治体とVTuber等をつなぐ、新戦略 【ディンコの一言】 ライブ配信が“広告の次世代舞台”へーーGMOペパボの新サービスは、配信者との連携を深められる強力なブリッジとなります。コメント連動やEC連携など、技術で“見せて稼ぐ”のが当たり前になってきた今、マーケ・制作両面で新たな可能性を提示する一手です。 2025年6月10日、GMOペパボ(代表:佐藤健太郎)は「Alive Project by GMOペパボ」の一環として、企業や自治体向けに動画・ライブ配信を使ったプロモーション支援を正式スタート  背景には国内ライブストリーミング市場が2023年に5,345億円、2030年には2.5兆円へと急拡大する予測があり 、企業がブランド認知・顧客獲得の場を求めている現状があります。従来はフォロワー数を持つ大配信者との契約頼みでしたが、契約手続きの複雑さや効果測定の難しさが課題でした 。 新支援策の柱は以下の通りです: 素材制作:VTuberに特化した素材チーム「うさねこメモリー」が、アニメ背景や商品持ち素材などのオリジナル素材を制作。過去には松竹アニメやカルビー、Elgato Stream Deck と連携した事例あり 。 コメント連動エフェクト:配信コメントに商品名などのキーワードが出ると、対応エフェクトが発動。6/9にはジー・モードの「みんなで空気読み。」「ぷにゃん」キャラが連携済み 。 動的装置開発:恋愛ゲーム風UIなど、配信を盛り上げるオリジナル演出装置を開発・実装。 EC連携エフェクト:SUZURI連動でグッズ購入時に視覚効果が表示される仕組みを搭載。将来的には購入トリガーでのエフェクト導入も検討。 広告記事の提供:配信者のインタビュー型広告記事を「ストリーマーマガジン」で展開(例:長谷工不動産)。 これにより企業は複数ジャンルの配信者と柔軟に連携でき、プロモーション効果のダッシュボード化やインタラクティブ性の強化が期待できます。

【WOWOW】第15回衛星放送協会オリジナル番組アワードで2冠<審査員奨励&最優秀>

イメージ
【ディンコの一言】 WOWOWがドラマの深みと番宣の“引き”を同時に実現――質と戦略、両輪の強みを鮮やかに示した快挙です。 衛星放送協会が2011年から開催する「オリジナル番組アワード」は、CS/BSの制作力を世間にアピールする格好の舞台。今年の結果はWOWOWの“二刀流”が印象的です。 連続ドラマW「ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」(2024年10月6日初回放送)が、ドラマ部門・審査員奨励賞を獲得  島田真氏によれば「原作に引けを取らない超弩級のエンタメ」「熱量とスピード感」「豪華俳優陣とアイヌ文化の丁寧な描写」が秀逸との高評価  「2025年、また新たな歴史が刻まれる-〖WOWOW テニス グランドスラム〗告知60秒プロモ」 は番宣部門で最優秀賞に輝いた  選手コメントと名場面、音響表現を厳選することで、視聴者の期待感を一気に高める構成を評価されました  この二作品の受賞は、WOWOWの“作品としての深度”と“プロモーション戦略の緻密さ”が揺るぎなく結びついている証左。視聴者に対して、ただ届けるのではなく「引き込む力」を兼備する制作姿勢が際立っています。  

【TBS・WOWOW】超低遅延「Live Multi Studio」で技術賞獲得

イメージ
【ディンコの一言】 この「Live Multi Studio」の登場は、放送現場のライブ・リモート制作を根本から変えるインパクトを持ちます。超低遅延かつ多地点伝送に対応することで、複数カメラやリモート出演者を含むリアルタイム構成が可能に。制作の自由度と効率が飛躍的に向上し、既存のワークフローに新たな価値を吹き込みます。 背景:TBSとWOWOWは、ライブ中継で発生する映像・音声・制御信号の遅延問題を解決し、高品質な多地点同時配信を実現するために本開発に着手。 技術内容:「Live Multi Studio」は独自開発の超低遅延プロトコルを使用し、一般的な放送ファシリティやリモート拠点間で極めてシームレスに映像伝送が可能。WOWOWのスマートフォン専用視聴アプリ「Live Multi Viewing」では、遅延0.1秒以下の反応性を実現 ユニークポイント: 超低遅延(約0.1秒)を達成 カメラ切替や音声制御に対する応答性が非常に高い ホールやスタジアムなど様々な現場での同時多地点配信に最適 実績:大型音楽フェス(例:Summer Sonic)、eスポーツ、VIP専用配信など多岐にわたるイベントで導入済み 受賞内容:第51回放送文化基金賞・放送技術部門を受賞。日本放送界において、映像伝送分野で卓越した技術が公式に評価されたことを示す。  

【NTV】縦型ショートドラマが国際映画祭ノミネート!

イメージ
  【ディンコの一言】 「“縦型”という新たな映像フォーマットが、ついに国際映画祭の舞台へ。SNS発のショートドラマがアカデミー賞公認映画祭にノミネートされたことは、テレビ業界にとっても大きな転換点。従来の放送枠にとらわれない柔軟な発想と、Z世代の感性を捉えたコンテンツ戦略が、世界基準で評価される時代が到来した。」 日本テレビが手がける縦型ショートドラマシリーズ『毎日はにかむ僕たちは。』(通称:まいはに)が、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2025」において、新設された「サイバーエージェント縦型アワード」にノミネートされた。 『まいはに』は、「はにかんでしまうような一瞬」をコンセプトに、個性豊かな俳優陣が様々なキャラクターを演じるショートドラマシリーズ。「胸がキュンとする明るい恋」や「たわいもないけど思い出に残る日常」など、あったかもしれない物語を体験できる内容となっている。TikTokやYouTubeを中心に配信され、SNS総再生回数は20億回を超え、TikTok平均再生回数は400万回と、Z世代の4人に1人が視聴している人気アカウントとなっている。 SSFF & ASIAは、1999年に俳優・別所哲也氏が創設した映画祭で、2004年には米国アカデミー賞公認映画祭に認定された。2025年には、縦型動画クリエイティブの発展とクリエイターの活躍機会の創出・拡大を目的に「サイバーエージェント縦型アワード」が新設され、『まいはに』はそのファイナリストに選出された。 このノミネートは、テレビ業界にとっても大きな意義を持つ。従来の放送枠にとらわれない柔軟な発想と、Z世代の感性を捉えたコンテンツ戦略が、世界基準で評価される時代が到来したことを示している。 『まいはに』は、以下のプラットフォームで視聴可能。 TikTok: https://www.tiktok.com/@maihani.4 YouTube: https://www.youtube.com/@maihani.4 Instagram: https://www.instagram.com/maihani.4/

【NTV】北米進出加速──Blue Ant Studiosと戦略提携

イメージ
  【ディンコの一言】 日本テレビがカナダのBlue Ant Studiosと戦略的パートナーシップを締結し、北米市場向けのバラエティフォーマット開発に乗り出す。これは、日本のテレビコンテンツがグローバル市場での存在感を強める大きな一歩だ。特に、現地制作部門「Gyokuro Studio」とロサンゼルスのビジネス拠点設立は、企画から販売までの一貫体制を築く試みとして注目される。制作現場は、国際的な視点と柔軟な発想が求められる時代に突入している。 2025年6月5日、日本テレビとカナダのBlue Ant Studiosは、北米市場向けのバラエティフォーマット開発に関する戦略的パートナーシップを締結した。この提携は、日本テレビの新たな制作部門「Gyokuro Studio」が手がけるフォーマットを、北米市場で展開することを目的としている。また、7月にはロサンゼルスにビジネス拠点「Nippon TV LA Business Office」を設立し、現地での制作体制を強化する。 両社は、これまでにも『はじめてのおつかい(Old Enough!)』のカナダ版制作などで協力しており、その成功を背景に今回の提携に至った。今後は、Gyokuro Studio発のオリジナルフォーマットを共同で開発・商品化し、北米市場での展開を目指す。 日本テレビは、これまでにも『Dragons' Den/Shark Tank』や『Mother』など、世界的に成功したフォーマットを多数手がけており、今回の提携により、さらなるグローバル展開を図る。一方、Blue Ant Studiosは、トロント、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンなどに拠点を持ち、NetflixやPrime Video向けのオリジナル作品を多数制作している。 この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、国際的な視点でのコンテンツ開発を進めていく。特に、Gyokuro Studioのクリエイティブな発想と、Blue Ant Studiosのグローバルなネットワークを融合させることで、新たなバラエティフォーマットの創出が期待される。

【ABEMA】『インフォーマ』がATP賞奨励賞を受賞

イメージ
【ディンコの一言】 ABEMAオリジナルドラマ『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』が第41回ATP賞テレビグランプリでドラマ部門奨励賞を受賞したことは、配信プラットフォーム発の作品が業界内で高く評価される時代の到来を示しています。特に、国際的な舞台設定や社会的テーマの取り扱いが、今後のドラマ制作に新たな方向性を提示しています。 ABEMAのオリジナルドラマ『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』が、一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)主催の第41回ATP賞テレビグランプリにおいて、ドラマ部門奨励賞を受賞しました。この賞は、制作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となり、優れた作品を選出する日本で唯一の賞として1984年に創設されました。 本作は、作家・沖田臥竜のクライム・ノベル「INFORMA」シリーズ最新作『INFORMAⅡ -Hit and Away-』を原作とし、沖田氏自身が監修を務めています。企画・プロデュースは藤井道人氏、総監督は逢坂元氏が担当し、制作プロダクションはLat-Lonが手掛けました。 物語は、情報屋・木原慶次郎(桐谷健太)とゴシップ週刊誌記者・三島寛治(佐野玲於)の異色コンビが、タイ・バンコクを舞台に〈闇バイト殺人事件〉の真相を追うクライムサスペンスです。第1話は放送後3日間で総再生回数が120万回を突破し、SNSでも話題となりました。 本作は、ABEMAにて全話配信中で、第1話から第3話は無料で視聴可能です。詳細はABEMAの番組ページ(https://abema.tv/video/title/90-2007)をご覧ください。  

【REVISIO】アテンションデータでCM効果を可視化、新ツール「REVISIO One」提供開始

イメージ
  【ディンコの一言】 「テレビCMの効果測定が“視られたかどうか”の実測値で語れる時代に突入。『REVISIO One』は、広告主が求めていた“視線の証拠”を提供し、CM制作と出稿のPDCAを根本から変える可能性を秘めている。」 REVISIO株式会社(旧TVISION INSIGHTS)は、2025年5月28日より、テレビCM分析ツール「REVISIO One」の提供を開始しました。このツールは、人体認識技術を搭載したセンサーを家庭のテレビに設置し、視聴者がテレビ画面を注視しているかを1秒単位で計測することで、テレビCMの効果を正確に評価・改善することを目的としています。 「REVISIO One」は、地上波テレビおよびコネクテッドTV(CTV)のCMに対応し、以下の3つの主要機能を提供します: パフォーマンス分析機能:過去のキャンペーンの注視状況を自社および競合と比較し、改善点を明確にします。 メディアプランニング支援機能:注視データに基づいて最適な出稿枠を提案し、費用対効果を高めるプランニングを可能にします。 クリエイティブ分析機能:CMのクリエイティブを1秒単位で分析し、課題箇所を特定して根拠のある改善を実現します。 これらの機能により、広告主や広告会社は、テレビCMの効果を定量的に把握し、PDCAサイクルを効率的に回すことが可能となります。 また、「REVISIO One」は、既存のテレビCM効果検証ツール「Telescope」およびテレビCM検索・分析ツール「RE.Search」の機能を統合しており、既存ユーザーには順次移行が案内される予定です。 REVISIOは、関東エリア2,000世帯・関西エリア600世帯の地上波全番組およびCTVの注視データを提供しており、国内累計200社以上のクライアントにサービスを展開しています。

【TikTok】2024年、日本経済に4,855億円の貢献と4.2万人の雇用創出

イメージ
【ディンコの音声解説】   https://voca.ro/1mJ72xZpcT2t 「TikTokがもたらす経済的波及効果は、もはやSNSの枠を超えた社会インフラレベル。特に中小企業や地域振興への貢献は、テレビ業界が長年築いてきた“ローカルとの共創”モデルに新たな視点を提供している。映像コンテンツの力が、経済を動かす時代の象徴だ。」 TikTok Japanは、2025年6月4日、マクロミルグループに委託した調査レポート「TikTok Socio-Economic Impact Report〜日本における経済的・社会的影響〜」を発表した。これは2024年に続く第2弾で、TikTokが日本社会にもたらす経済的・社会的影響を多角的に分析している。 主なポイント 経済的価値: 2024年、TikTokを通じて発生した推定消費額は2,375億円で、前年比37%増加。国内名目GDPへの貢献額は4,855億円に達し、約4.2万人の雇用を支えた。 中小企業への影響: 中小企業における名目GDPへの貢献額は1,094億円(前年:606億円)、雇用者数への影響は約9,700人(前年:5,300人)と、いずれも前年比で大幅な伸びを記録。 ユーザー行動: TikTokユーザーのうち33.9%が「TikTokのコンテンツを見て商品やサービスの購入経験がある」と回答。60代でも19.5%が購入経験があると回答し、幅広い世代に影響を与えている。 クリエイター経済圏: 全国で226万人のクリエイターが活動し、その経済活動による推定収益は1,197億円と試算。83.3%のクリエイターが「今後もTikTokで活動を続けたい」と回答している。 地域振興: TikTokが実施した観光プロジェクト「TikTok Connect By Tourism」では、沖縄・九州地域で40.5億円の経済効果を創出。その他の地域でも大きな経済効果が報告されている。 これらのデータは、TikTokが単なるエンターテインメントプラットフォームを超え、経済活動や地域振興において重要な役割を果たしていることを示している。  

名古屋の民放9社、人権と危機管理を合同研修で学ぶ

イメージ
  【ディンコの一言】 放送業界における「ビジネスと人権」への関心は、もはや一過性のテーマではない。名古屋の民放9社が一堂に会し、危機管理と人権リスクに真正面から向き合う姿勢は、地域メディアのガバナンス強化の象徴とも言える。特にBtoCビジネスとして、視聴者の信頼をどう維持するかが今後の分かれ道だ。 2025年5月30日、名古屋地区の民放テレビ・ラジオ9社(CBCテレビ、中京テレビ、テレビ愛知、東海テレビ、メ~テレ、エフエム愛知、CBCラジオ、ZIP-FM、東海ラジオ)が、「ビジネスと人権」をテーマとした合同コンプライアンス研修を開催した。会場は中京テレビ放送で、対面とオンラインを併用し、約480名の役職員が参加した。 第1部では、森・濱田松本法律事務所の弁護士2名が登壇。「人権問題を自分ごととしてとらえるには時間がかかるが、役員や管理職の意識改革が鍵」と述べ、放送局の社内制度と実効性のギャップに警鐘を鳴らした。 第2部では、上智大学教授の音好宏氏が「フジテレビ問題」を題材に講演。「放送局は自主・自律を保ちながら、自浄能力と報道機関としての使命を両立させるべき」と指摘。組織としての変革が求められる中で、メディアがいかに人権を尊重し続けられるかという本質的な問いが投げかけられた。 この研修は、放送局がBtoC業界として視聴者の信頼をどう担保するかという問いに対し、実務レベルでの対応策を共有・討議する貴重な機会となった。今後も継続的に実施する意向が示されており、地域の放送ガバナンス強化に資する取り組みといえる。

【MBS】「コドモマモル」キャンペーンがギャラクシー賞選奨を受賞

イメージ
  【ディンコの一言】 「性教育」をゴールデン帯に正面から取り上げたMBSの挑戦は、放送倫理の枠を超えた意義深い試みだ。家族で“性”を語る場をテレビが提供する──これは報道の新たな可能性を示す好例であり、他局にも波及効果が期待される。 2025年6月3日、株式会社毎日放送(MBS)は、同社の報道キャンペーン「コドモマモル~性と向き合う」が、2024年度 第62回ギャラクシー賞の「報道活動部門 選奨」に選出されたことを発表した。このキャンペーンは、MBSの情報番組『よんチャンTV』(毎週月~金 午後3:40放送)内で、2024年7月15日から8月27日までの間に計7回にわたり放送された特集企画である。 特集では、「性教育」「ネットと性」「性被害と加害」「男性も知りたい生理のこと」「HPVワクチン」など、性に関する多様なテーマを取り上げた。また、番組と連動して親子で学ぶイベントやワークショップも開催され、大人と子どもが共に性について考える場を提供した。 この取り組みは、単なる事件報道にとどまらず、子どもを守るために必要な情報を提供することを目的としている。特に、これまでタブー視されがちだったテーマを、家族で視聴できる時間帯に放送することで、家庭内での対話を促進する狙いがあった。 制作には、報道情報局番組センターや報道センター、総合編成局アナウンスセンターのスタッフが参加し、外部の制作会社とも連携して実施された。このような多部門・多職種の協力体制が、質の高い報道活動を支えている。

Vポイントが貯まる無料動画配信「V FASTチャンネル」開始

イメージ
【ディンコの一言】 「視聴するだけでポイントが貯まる」──これは、動画配信サービスとポイント経済圏の融合による新たな視聴体験の提案だ。広告付き無料配信(FAST)モデルにVポイントを組み合わせることで、視聴者のエンゲージメントを高め、広告主にとっても魅力的なプラットフォームとなる可能性がある。 2025年6月3日、CCCMKホールディングス株式会社とBBM株式会社は、視聴時間に応じてVポイントが貯まる完全無料の動画配信サービス「V FASTチャンネル」を開始した。このサービスは、広告付き無料配信(FAST)モデルを採用し、テレビ向けに提供を開始し、今後スマートフォン向けにも展開予定である。 「V FASTチャンネル」は、ユーザーがチャンネルを選択すると番組が自動的に配信される形式で、従来のVODサービスのように毎回コンテンツを選ぶ手間がない。また、V会員番号でログインすると、1時間の視聴につきVポイントが1ポイント付与される仕組みとなっている。 このサービスは、現代の視聴スタイル調査で9割が「ながら視聴」をしているという結果を受け、新しい視聴スタイル「#ゆる見」を提案している。ユーザーの多様な興味・関心に応えるチャンネルラインナップが用意されており、エンタメ、アジアドラマ、バラエティ、料理/健康、エンタメニュース、ゴルフ、フード、キッズ、韓流、旅行、キャンプ、時代劇、ビジネス、落語、九州、ペット、ファッションなど、多岐にわたるジャンルが提供されている。 さらに、「V FASTチャンネル」がプリインストールされたデバイス「V FASTチャンネル✕ TV Stick」の販売も開始され、スマートTVやTVスティックを持たない家庭でも簡単に利用できる環境が整えられている。 今後、CCCMKホールディングスとBBMは、グローバルで実績のあるFASTプラットフォームの強みを活かしながら、日本独自の視聴習慣や生活スタイルに合わせたコンテンツの拡充を進め、さまざまなサービスと連携し、より魅力的な機能の追加も検討していく予定である。 関係者コメント 髙橋 誉則(CCCMKホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO) 「V会員1.3億人を中心に『#ゆる見』を普及させ、日常生活の中で自然と映像コンテンツを楽しみながらVポイントも貯められる、新しい視聴スタイルの提案を目指してまいりま...

【TXTX】世界初の遠隔VP生放送で国際賞受賞

イメージ
  【ディンコの一言】 「IOWN APNによる遠隔バーチャルプロダクションの生放送は、スタジオ制作の地理的制約を打破する画期的な試み。テレビ東京の挑戦は、放送技術の未来を切り拓く一歩となった。」 株式会社テレビ東京(本社:東京都港区、代表取締役社長:石川一郎)は、2025年5月28日にシンガポールで開催された「Asia-Pacific Broadcasting+ Awards 2025」において、「バーチャルプロダクション賞」を受賞しました。この賞は、アジア太平洋地域の放送業界における革新的な取り組みを表彰するもので、テレビ東京の先進的な技術活用が高く評価されました。 受賞対象となったのは、2024年11月20日に放送された「テレ東音楽祭スペシャル 1964→2024」におけるバーチャルプロダクション(VP)演出です。この番組では、東京・品川区の天王洲スタジオと、港区・六本木のテレビ東京本社を、高速・低遅延の次世代通信基盤「IOWN(アイオン)APN」で接続。離れた場所からVP機材を遠隔操作し、仮想背景とリアルなアーティストの演奏を合成するという、世界初の試みに成功しました。 この技術により、地理的な制約を超えた柔軟な映像制作が可能となり、視聴者に新たな臨場感を提供しました。また、2025年5月には、一般社団法人・映像情報メディア学会から「2024年度技術振興賞 コンテンツ技術賞」も受賞しており、今回の受賞はそれに続く快挙となります。 「Asia-Pacific Broadcasting+ Awards」は1983年に設立され、アジア太平洋地域の放送業界における優れた取り組みを表彰してきました。テレビ東京は、今後も最先端技術を活用し、オリジナリティあふれるコンテンツ制作に取り組んでいくとしています。

【WOWOW】音響技術部門で初の快挙、戸田佳宏氏がJPPA AWARDS 2025グランプリ受賞

イメージ
【 ディンコの一言】 「Dolby Atmosによるライブ音響の再現性が、ポストプロダクションの新たな基準を打ち立てた。映画館での音響体験が、もはや“映像の付属”ではなく“主役”となる時代が到来した。」 株式会社WOWOWの技術センターに所属する戸田佳宏氏が、「JPPA AWARDS 2025」の音響技術部門において、優秀賞およびグランプリを受賞しました。受賞作品は、映画『UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at Nissan Stadium』で、Dolby Atmosを駆使したミキシングが高く評価されました。この受賞は、WOWOW所属の技術者として初の快挙となります。 『UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at Nissan Stadium』は、2023年7月に日産スタジアムで開催されたUVERworldの男性限定ライブ「男祭り」を収録した映画です。約7万人の観客が集結したこのライブの熱気と臨場感を、Dolby Atmosによる音響技術で再現し、観客に圧倒的な没入感を提供しています。 JPPA AWARDSは、一般社団法人日本ポストプロダクション協会が主催する、映像および音響技術の優れた作品を表彰する賞で、今年で29回目を迎えます。戸田氏の受賞は、ポストプロダクション業界における音響技術の進化と可能性を示すものとして、業界内外から注目を集めています。 映画『UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at Nissan Stadium』は、2024年2月9日より全国公開され、全曲ノーカットで上映される予定です。Dolby Atmosによる音響体験を通じて、観客はまるでライブ会場にいるかのような臨場感を味わうことができます。  

【NBN】ドキュメンタリー「掌で空は隠せない」がギャラクシー賞「選奨」受賞

イメージ
【ディンコの一言】 ローカル局の底力を見せつけた受賞だ。歴史の闇に光を当てる骨太なドキュメンタリーは、視聴者の記憶に深く刻まれる。地元密着の取材力と社会的視点が融合した本作は、今後のテレビ報道の指針となるだろう。特に、ナレーションに寺島しのぶを起用した点も、作品の重厚感を高めている。 名古屋テレビ(メ~テレ)が制作し、2025年1月に放送されたドキュメンタリー番組「掌で空は隠せない~木本事件の99年後~」が、第62回ギャラクシー賞テレビ部門で「選奨」を受賞した。この賞は、放送批評懇談会が主催し、優れたテレビ・ラジオ番組や制作者を顕彰するものである。メ~テレが同賞を受賞するのは、2018年の「葬られた危機~イラク日報問題の原点~」以来となる。 本作は、1926年に三重県木本町(現・熊野市)で発生した「木本事件」を取り上げている。この事件では、トンネル工事に従事していた朝鮮人労働者2人が、地元住民により集団で襲撃され、殺害された。事件の背景には、朝鮮人に対する差別や偏見があり、地元では長らくタブー視されてきた。番組では、在日コリアンの編集者・劉永昇氏や、地元の僧侶、教師らの視点を通じて、事件の真相と現代に続く差別の構造を掘り下げている。 制作陣には、プロデューサー・ディレクターの村瀬史憲氏、ディレクターの岡本祥一氏が名を連ね、ナレーションは女優の寺島しのぶ氏が担当。番組は、名古屋の民放テレビ局が共同で運営する動画配信プラットフォーム「Locipo(ロキポ)」でも視聴可能である。  

【Jストリーム】AI搭載の動画管理システム「Stream MAM」を提供開始

イメージ
【ディンコの一言】 「生成AIを活用した『Stream MAM』の登場は、動画配信業務の効率化を一層推進する。特に、複数プラットフォームへの対応やメタデータ管理の自動化は、制作現場の負担軽減に寄与するだろう。」 株式会社Jストリーム(東証グロース:4308)は、2025年6月2日、動画コンテンツファイルやメタデータを一元管理し、インターネット動画配信業務を効率化する「Stream MAM」の提供を開始した。これは、従来の「J-Stream メタマスタシステム」に、独自メタ項目設定機能や生成AIを利用したテキスト生成機能などの新機能を追加し、リブランドしたものである。 「Stream MAM」は、地方局、CS/BS等の放送局や、コンテンツプロバイダによるインターネットコンテンツ配信ビジネス展開に際して、大量のネット動画コンテンツの運用を一本化する、メディアアセット管理(Media Asset Management)システムである。コンテンツの増加や、視聴の場となる動画配信サービスサイトの多様化に対応し、複数のプラットフォームへの入稿・管理・配信制御をクラウド上で一元化することができる。オウンドメディア、サブスクリプション型の動画配信サービス、YouTubeやX(旧Twitter)、Instagram、TikTokのようなSNS等を幅広くカバーしており、動画配信業務の効率化に貢献する。  

【SMN】2025年4月度テレビCM放送回数ランキング発表

イメージ
【ディンコの一言】 「春の新生活・行楽シーズンに合わせたCM戦略が明確に反映されたランキング。特に地域密着型の広告展開が目立ち、各エリアの特性を活かしたプロモーションが功を奏している。制作現場では、季節感と地域性を織り交ぜた企画力が一層求められる時代となった。」 SMN株式会社は、2025年4月度の全国地上波25局およびBS放送6局におけるテレビCMの放送回数を集計し、ランキングを発表しました。 商品別ランキングでは、「ソニー損保の自動車保険」が2796回の放送で首位を獲得。春の行楽シーズンに向けた自動車関連の需要増加を背景に、安定したCM露出を維持しています。 食品・飲料分野も好調で、丸亀製麺やサントリー酒類の「金麦(晩酌サワー)」が上位にランクイン。 また、興和の医薬品群が多数上位を占め、「バンテリンコーワパットEX」や総合警備保障の「HOME ALSOK Connect」が大幅な順位上昇を見せています。 エリア別ランキングでは、東京でBuySell Technologies、福岡でニトリが首位を獲得。大阪ではユニバーサル・スタジオ・ジャパンと大阪・関西万博が、名古屋ではコーエーテクモゲームスのゲームCMが上位に入りました。 札幌では北海道電力が地域性を反映した首位に。リクルートホールディングス(スーモ、タウンワーク等)やソニー損害保険は多くのエリアで継続的に上位にランクインしています。 BS放送では金融や健康関連の広告が目立ち、地上波とは異なる傾向が見られました。 調査は、2025年4月1日から4月30日までの期間、番組宣伝を除いた全国地上波25局、BS放送6局のテレビCMを対象に、動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムにて取得した放送履歴情報を基に行われました。  

【ULIZA】動画配信サイトに“視聴数ランキング”機能を追加

イメージ
【ディンコの一言】 動画配信プラットフォーム「ULIZA」が、視聴数に基づくランキング表示機能を導入。これにより、視聴者の興味を引くコンテンツが可視化され、再生回数の増加が期待される。テレビ業界でも、視聴データを活用した番組編成が進む中、デジタル配信でも同様のアプローチが求められている。ランキング機能の導入は、視聴者の関心を捉え、コンテンツの価値を高める一手となるだろう。 2025年6月2日、株式会社PLAY(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:黒田和道)は、法人向け動画配信プラットフォーム「ULIZA(ウリザ)」において、動画配信サイト内に“視聴数ランキング”を表示できる新機能をリリースしたことを発表しました。 この新機能は、「ULIZA」の「サイト作成機能」で作成された動画配信サイト内において、視聴数(再生回数/視聴ユーザー数)に基づくランキング形式でコンテンツを掲載できるものです。ランキングの表示形式は、「リスト形式」「スライド形式」「グリッド形式」の3種類から選択可能で、サイトのデザインや目的に応じて柔軟に対応できます。 これにより、人気コンテンツの可視化が可能となり、対象コンテンツの再生回数および視聴ユーザー数のさらなる増加が期待されます。 本機能は、現在「ULIZA」のStandardプランおよびProプランをご契約中のお客様にご利用いただけます。 「ULIZA」は、日本国内で開発されたSaaS型の動画配信システムで、テレビ局や大手メディアをはじめ、学習資格系講座、セミナー、IR、プロモーション、社内情報共有、音楽ライブ、トークイベントなど、さまざまな用途で動画配信の導入や効率的な動画活用を検討する企業を支援しています。  

【DMM TV】縦型ショートドラマ「DMMショート」配信開始!

イメージ
【ディンコの一言】業界人コメント 「DMM TV」が縦型ショートドラマ市場に本格参入。月額550円で3,000話見放題という破格の戦略は、若年層の“ながら視聴”ニーズに直撃する。小室哲哉氏のプロデュース作をはじめ、オリジナル作品の質と量でTikTok世代を取り込む構えだ。テレビ業界にとっても、短尺コンテンツの制作ノウハウが求められる時代の到来を示している。 2025年6月2日、合同会社DMM.comは、総合動画配信サービス「DMM TV」にて、縦型ショートドラマを「DMMショート」として配信開始しました。DMMプレミアム会員(月額550円、アプリ経由は月額650円)であれば、年間約100作品・3,000話(予定)のショートドラマコンテンツを見放題で楽しめます。 「DMMショート」は、スマートフォンでの視聴に最適化された縦型動画で、1話あたり約3分の短尺コンテンツを提供。スマホアプリ内にはショート専用タブが設けられ、ユーザーは興味に応じたコンテンツを簡単に探索できます。 DMM TVは、ショートドラマ市場の拡大を受け、2024年9月にこの領域への参入を発表し、年間20億円規模の投資を行っています。オリジナルコンテンツの制作ノウハウやクリエイター、キャストとの協業実績を活かし、注目度の高い国内外ヒット作品の制作・配信を目指しています。 配信開始時点でのラインナップには、「デパコスBA戦争」や「新人看護師は院長の孫娘!?」などのオリジナル作品「DMMショート オリジナル」や、「ドッペルマリッジ」などの独占配信コンテンツを含めた全19作品が含まれています。毎週新作を配信予定で、6月の配信予定数は約30作品900話、年間の配信予定数はオリジナル作品40本を含めた約100作品3,000話となっています。 また、TM NETWORKの小室哲哉氏が総合プロデューサーを務めるオリジナルショートドラマも制作中で、2025年10月に配信予定です。小室氏は、映像に音楽をつける仕事を35年以上続けており、ミュージックビデオの尺感に親しみがあることから、ショートドラマの制作に興味を持ったと述べています。 DMM TVは、アニメを主軸に、バラエティや2.5次元作品・舞台・ミュージカル、ドラマ、映画など幅広いジャンルのコンテンツを提供する総合動画配信サービスで、月額550円(税込)の「DMMプレミ...

【SBS】西田二郎氏、CCIO就任で地域メディア改革へ

イメージ
  【ディンコの一言】 「ダウンタウンDX」など数々のバラエティ番組を手がけた西田二郎氏が、静岡新聞社・静岡放送のCCIOに就任。テレビ、ラジオ、新聞を横断するメディア改革の旗手として、地方局の枠を超えた挑戦が始まる。業界全体にとっても、コンテンツの再定義と人材育成のモデルケースとなり得る動きだ。 2025年6月2日、静岡新聞社・静岡放送は、元「ダウンタウンDX」演出・プロデューサーの西田二郎氏をチーフコンテンツイノベーションオフィサー(CCIO)として迎え入れたことを発表しました。西田氏は読売テレビで「11PM」「EXテレビ」「松紳」「ガリゲル」などを手がけた後、営業企画やDX推進にも携わり、2025年3月に同局を退社。その後、IT企業エビリーの顧問に就任するなど、メディアの枠を超えた活動を展開しています。 今回の就任に際し、西田氏は「新聞、テレビ、ラジオにこだわらず、ものづくりを起点として横串でイノベーティブなコンテンツ開発、ビジネス開発、人材開発に取り組みたい」とコメント。静岡新聞社・静岡放送は、企業や行政と連携し、地域の活性化や課題解決に取り組んでおり、西田氏の参画により、従来のメディアの枠を超えた事業変革を推進する考えです。

【COL JAPAN】UniReel発のショートドラマがアジアで話題賞を獲得

イメージ
【ディンコの一言】業界人コメント 「ショートドラマの国際的評価が高まる中、『他人未満』の受賞は日本発コンテンツの可能性を示す好例。SNS戦略と縦型配信の融合が新たな視聴体験を創出し、制作現場には短尺でも心を打つ物語構築のスキルが求められる時代が到来した。」 2025年4月14日よりショートドラマアプリ「UniReel」で配信中の『他人未満-親愛なる疎ましい貴方-』が、韓国・釜山で開催された「第1回アジアショートドラマアワード」にて「ベストトレンド賞」を受賞しました。同賞は、SNSやネット上での話題性を総合的に評価し、最も高い影響力を持つ作品に贈られるものです。約1,000本の日中韓作品の中から選出された本作は、日本発のショートドラマとしてアジア全域で大きな反響を呼びました。 本作は、平川結月と本島純政がW主演を務め、複雑な家庭環境や人間関係を描いたヒューマンドラマです。監督は励雨檸、脚本は鮎瀬舞子が担当し、制作はNINJAが手掛けました。配信プラットフォームのUniReelは、2024年11月にリリースされた日本発のショートドラマアプリで、「スキマ時間を物語で埋める」をコンセプトに、縦型映像による新たな視聴体験を提供しています。 今回の受賞を機に、『他人未満-親愛なる疎ましい貴方-』はアジア圏でのさらなる展開が期待されており、他言語版の制作や国際的なコンテンツ展開も視野に入れられています。また、本受賞は日本のショートドラマ業界全体にとっても、アジア市場進出の重要なベンチマークとなり、今後の業界発展に寄与することが期待されています。  

【RBC】琉球歴史ドラマ第4弾制作決定!出演者オーディション募集

イメージ
【ディンコの一言】業界人コメント 地域密着型の歴史ドラマ制作は、地元の文化振興と人材育成に直結する好例。琉球放送の取り組みは、地方局が独自コンテンツで存在感を示す好機となる。特にオーディションを通じた新たな才能の発掘は、地域発のスター誕生を期待させる。 琉球放送株式会社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:中村一彦)は、2026年秋に放送予定の琉球歴史ドラマ第4弾の制作を決定し、出演者オーディションの募集を開始しました。これまでに「尚巴志」「尚円王」「阿麻和利」といった琉球の歴史的人物を題材にしたドラマを手がけてきた同社は、今回も沖縄の豊かな歴史文化を背景に新たな物語を紡ぎます。 オーディションでは、主人公(20歳~40歳またはその年齢に見える方)、ヒロイン(18歳~30歳またはその年齢に見える方)、サブキャスト(年齢・性別不問、未成年は保護者の同意が必要)を幅広く募集。応募期間は2025年6月1日から7月10日までで、書類選考を通過した方には直接連絡が行われます。応募方法は、全身と上半身の写真を含むプロフィールと応募動機を、RBCビジョンの担当者(土田、金城)宛にメールで送付する形式で、応募費用はかかりません。 撮影は2026年4月を予定しており、放送は同年秋頃を目指しています。詳細は琉球放送の公式サイト(https://www.rbc.co.jp/application/dorama_audition/)で確認できます。